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お婆さんは目を吊り上げながらさらに桃太郎に言いました。
「あたしゃ生まれた瞬間から今までまったくの正気だよ。いいかい、お前は本当に桃から生まれたんだ。お前が戦災孤児だなんてのはあたしと爺さんの作り話なのさ。お前は間違いなく、あたしが川で洗濯をしてる時にドンブラコッコ・ドンブラコッコ、と流れて来た巨大なピーチから生まれたのさ!」
お爺さんは二人の言い争いを止めようと間に入りました。
「婆さんや、きちんと話をしようじゃないか…」
お爺さんがお婆さんの肩に手を伸ばした、その時です。
「邪魔するなジジイッ!」
お婆さんは鋭いフックをお爺さんの腹部に叩き込みました。
お爺さんは意識が遠のいてその場にうずくまりました。当然です。ただの田舎のお爺さんがボディを打たれ慣れているはずがありません。
お婆さんは桃太郎の胸ぐらをつかんで
「お前が村の子供たちと馴染めないのも当然だ!だってお前は桃から生まれたのだから!そしてお前を生んだ桃はあたしと爺さんが食っちまったってわけさ。お前はそんなあたしたちにまんまと育てられた間抜けなフルーツ少年ってわけだ!」
とギラギラした挑戦的な笑顔で言いました。
桃太郎はうずくまってうめいているお爺さんに
「ジジイ、今の話は本当なのか?」
と聞きました。
「嘘は言っておらん。だが肝心の所を94%省略しとる・・・川を流れてきた桃というのは・・・」
お爺さんは桃太郎に何か大切なことを話そうとしました。
「邪魔するなと言ってるだろうがッ!」
お婆さんは渾身のチョップをお爺さんの背中に振り下ろしました。
「ぎゃっ!」
お爺さんは床に叩き伏せられました。




