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「学校か。きっと金持ちの子供たちが行くのだろう。本来、僕みたいな貧乏のフルーツ少年には縁のない所だ」
と桃太郎は言いました。
「軍資金を得ると同時に教育施設にダメージを与えて人類の発展を妨害しようという作戦ですね」
コペルニクスが顎を撫でながら納得した様子で言いました。これに、桃太郎は頷きました。
「名案だ。これは小さな一歩だがフルーツと動物にとっては大きな飛躍に違いない」
桃太郎は人類への攻撃の小さな一歩を宣言しました。
「ところでそいつぁどうするんだい?和尚さんがお経を書けって言ってたぜ」
アレキサンダーは床に置かれている巻物と矢立を指さしました。
桃太郎は真っ白な巻物を眺めながら
「これに僕の人類撲滅の教えを書いていこうじゃないか。人類破壊経典と名付けよう」
と言うと、さっそく墨をすって恐るべき思想を記し始めました。
「だから言ったろう?和尚さん、無理な相談だぜ!」
アレキサンダーは手を叩いて笑いました。
やがて夜も更け桃太郎は粗末なムシロを体に掛けて眠りにつきました。
仲間の動物たちはしばらく黙って寝ている桃太郎を見つめました。
おもむろにべルナドットが
「桃ちゃん、かわいそうだね」
と言いました。
「かわいそうなものか。むしろ幸せってもんだぜ」
とアレキサンダー言いました。
「私も桃ちゃんは幸せだと思いますよ。そして私たちは彼の友達です。これからも独りぼっちではありません」
とコペルニクスが言いました。
外では丸いお月様が空に上り、夜の世界を薄明りで照らしていました。
第3話 おわり




