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「どうじゃ?」
とラミアが得意げに言いました。
「おみごとだ。りんぴょうとうしゃー、の呪文がなければなお可愛いのだが」
ナクラが言うと、ラミアは
「わかったのじゃ。次からは略す」
と言った。
「略せるのかよ」
とアレキサンダーがつっこみました。
「略せるけど、呪文を略すと時々変身失敗して8本のたこ足状のヘビになる。逆ヤマタノオロチじゃ。こんな感じじゃ。えいや、どろん!」
とラミアは逆ヤマタノオロチに変身して見せました。8本のヘビの尻尾がウネウネと動いています。
「えぐい」
と桃太郎が言いました。みんなで笑いました。
桃太郎たちは楽しく大騒ぎしたのですっかり眠たくなって、拝殿の中、みんなでくっついて暖かくして眠りにつきました。外ではお月様と星たちがいつもにも増して賑やかに輝いています。月明かりの中で奥方は一人、手を合わせて神様にお祈りを捧げているのでした。
朝、神社の拝殿で桃太郎たちは目を覚ましました。
「村の人たちに話をしてくる」
桃太郎は山を下りて葦名にあらましを伝えました。そして葦名とキイナと村人数名が桃太郎と一緒に神社に来ました。
「桃太郎さんたちには本当に感謝です。これはお礼です」
葦名たちはお礼のお金や食べ物を桃太郎たちに差し出しました。
「怖い思いをさせてすまなかったのじゃ。我は友達が欲しかっただけじゃ。昨日ナクラと婚約したし、みんなと友達になれた。この村のおかげじゃ、感謝する」
ラミアはナクラの腕に両手を絡ませました。
ナクラは照れて自分の頬を指で掻きながら
「うん」
と言いました。
「あたいとの駆け落ちを断って蛇神と婚約したのか。納得いかねー」
キイナは不満げに言いました。
キイナの両親は泣き笑いでキイナを抱きしめ、娘の無事を喜びました。
「それはおめでとうございます。私たちときたら蛇神様が人を食べてしまうと勝手に思い込んで恐れ慄いていました。こんな可愛らしい女性が人を食べてしまったりするわけないですよね」
葦名は言いました。




