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ナクラは困り顔になって
「あの、鬼の掟で、鬼は角が生え代わって大人にならないと、結婚できないんだ」
と言いました。
「じゃあ婚約か?」
ラミアが聞きました。ナクラは頷きました。
「フィアンセじゃ」
ラミアは笑いました。
ナクラは
「うん。これから一緒に俺の国に帰ろう」
とラミアの手を握りました。
そして、神社の拝殿でささやかなお祝いが行われました。
アレキサンダーのギターが優しいギターのメロディーを奏でています。
桃太郎は拝殿の奥に立ち、神主さんが神事の時にお清めに使う祓串を手にして婚約の誓いを取り仕切りました。
桃太郎は新郎であるナクラと新婦のラミアに問いかけました。
「ナクラ、あなたは角が生え代わって大人になったその時、ラミアを妻とし、ラミアを愛し慈しむことを誓いますか?」
「誓います」
ナクラは誓いました。
「ラミア、あなたはナクラが大人になった時、彼を夫とし愛し慈しむ事を誓いますか?」
「誓う」
ラミアも誓いました。
「それでは三三九度、婚約固めの杯を」
桃太郎が言うと、ナクラとラミアは目の間に置かれた大中小の杯から交互にお酒を飲み、婚約の誓いを行いました。




