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シェリーは話から置いてけぼりにされているキイナに近づき、
「ねえキイナちゃん」
と声をかけました。
「あんた、幽霊?」
キイナはシェリーを見てびっくりしました。
「そうだよ。桃ちゃんたちと一緒に旅をしてるシェリーだよ。桃ちゃん達が妖怪を退治してくれるから安心して」
「幽霊の女の子と旅してるなんて、ずいぶん不良ね。あんた、どっち?」
「どっちって何?」
「どっちの男の子と付き合っているの?」
シェリーは声をひそめながら
「桃ちゃん。女の子みたいな顔してる兵法者の方。桃ちゃんはわたしに夢中で隙あらばプロポーズしてくるわ」
と少し得意そうに言いました。
「あんたやるじゃない。じゃあ山伏の男の子はフリーなのね。なんで彼はあたいと駆け落ちルートを選ばないのかしら。マジ理解できない」
「最高を選ぶというのは案外勇気がいるものよ。いつでも人は無難を選びがちだわ」
シェリーはキイナを慰めました。
「確かにあんたの言う通りね」
キイナはうんうんと頷きました。キイナの両親には彼女が見えない誰かと会話しているようにしか見えません。
「おお、キイナ。まさか生け贄になる恐怖から逃れようと赤いキノコに手を出してしまったのかい」
キイナの父親が嘆きました。
「キイナ、しっかるするのよ」
キイナの母親が言いました。




