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ももレヴォ  ~桃太郎が世界に対し革命を目論むお話~  作者: 有限よしみ


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19-2

「上様のそばにおるのが千晃坊典成だ」

「先日あの方のお弟子さんに会いましたよ。なるほど、いかにも威風堂々たるつわものといったお姿ですな。たしかあの方には妙な通り名があったような、そうそう、壊れ橋の赤法師とか」

「その名を口にするな。寒気がする」

「しかし本当なのですかね。一人で何十人も切り倒して、雨でも流れ落ちないほどの返り血で全身赤く染まったというのは」

「俺はあの時戦場にいたんだ。俺がこうして生きておるのは、奴に背中を見せて逃げたからだ。勇気を持って立ち向かった同僚はみんな奴に斬り殺されたよ」

「なんと・・・」

こそこそと話す佐々とダツバ法師でしたが、経行が不意に

「南条殿」

と彼らの主君を呼んだので話すのを止めました。

「何でしょう上様」

南条が応えました。

「南条殿のところにたいそうな陰陽師がいるそうだな。陰陽師の使う式神とやらを見てみたい」

「こちらのダツバ法師でございますね」

南条はダツバ法師に

「上様がご所望だ。できるか?」

と尋ねました。

「私のごときものが将軍様の御前で術を披露するなど、恐れ多いことで」

ダツバ法師は緊張した面持ちで応えました。

「構わん。是非とも見てみたい」

経行は言いました。

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