18-13
狩尾も役人達もみんな縛られて庭に集められました。
桃太郎は彼らを見下ろしながら
「僕の本当の狙いはこの土地なのだ。ここを反人類であるナチュラル同盟軍の領地にする。この地から始まるのだよ、人類撲滅へのカウントダウンが!」
と宣言しました。
「お前はどうかしている!赤いキノコでも食ったのか!」
狩尾は言いました。
「ふふふ。貴様らには我々の野望成就の生け贄になってもらう。今宵のバアルは血に飢えておるわ」
桃太郎はバールの先端をペロリと舐めました。
「ひいぃ!」
狩尾が悲鳴を上げました。
その時です。
「待て、悪党ども!」
弥平の声が響きました。桃太郎や狩尾達が振り向くと、弥平が一人の山伏を連れています。ナクラです。ただ、ナクラはいつもと違い、口まで白い布で隠して目だけを覗かせた格好でした。
「ピーチ・ザ・セカンド、お前の悪行もここまでだ!こちらの山伏さんはお前を追って都から来たのだ!オラがここまで案内したぞ!」
弥平が言いました。
「そうだ。俺はお前を逮捕するためにここまで来たのだ。俺には妖術など効かない。覚悟しろ、ピーチ・ザ・セカンド!」
ナクラが言うと、桃太郎は
「とっつぁんが来たのか!これはやばい、者どもずらかるぞ!」
と慌てた様子を装って、外塀の上に飛び乗り、向こう側へ逃げていきました。コペルニクスは飛んでいきましたし、アレキサンダーも身軽に塀を越えて行ってしまいました。
ナクラは狩尾を見て
「奴はとんでもないものを盗んでいきました・・・あなたのあずきです」
と言いました。
「そんなことはどうでもいい!これを解いてくれ!」
狩尾は言いました。




