18-11
「ああ、昼間のあの男か!腹の気持ち悪さはポルターガイストだったのか。思い出すだけでもぞっとするようだ」
役人の一人が言いました。彼は昼間にお千代に詰め寄った男でした。
「はやく狩尾様のところに!奴は人類を憎んどります!なにをしでかすかわからんとです!」
弥平が言いました。役人達は弥平とお千代の縄を解いてあげました。そして大急ぎで狩尾の屋敷に向かいました。
日が暮れ、狩尾の屋敷。
狩尾は役人達の報告に驚きました。
「そのような悪党がうちの屋敷を狙っておるのか!?」
「なんでも恐ろしい泥棒のようで、妖術すら使うという話でございます」
「こちらの守りは何人だ?」
「我々をいれて十五人です」
「町の者を応援に呼ぶのだ」
狩尾と役人がやり取りしていると
「ぎゃああああっ!」
と外から叫び声が聞こえました。
「なんぞ!?」
狩尾は腰を浮かしました。
「見てきます」
一人の役人が部屋を出て周りを見回しました。廊下を歩き建物正面に行くと、閉じられた門の内側で門番が二人、先ほどの弥平親子と同じように縄でグルグル巻きの猿ぐつわを噛まされた姿になって転がされています。
「お前達、どうしたのだ!?」
役人が慌てて駆け寄り縄を解こうとしたのですが、彼の頭上から輪になった縄が降ってきました。コペルニクスが上から落としたのです。縄の端を影に隠れたアレキサンダーが引き絞り、役人は一瞬にして自由を奪われました。




