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ももレヴォ  ~桃太郎が世界に対し革命を目論むお話~  作者: 有限よしみ


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第18話 『ピーチ・ザ・セカンド 狩尾地頭の城』

昼前、内陸の街道。

関所ではまたしてもアレキサンダーが高ぶっていました。

「ギャーーーーッ!ギャーーーーーーッ!」

アレキサンダーは頭を抱えて屈みこんでいるナクラを拳でポカポカ殴りながら叫び声を上げました。

「見ての通り、僕らのお猿さんは狂暴で手が付けられません!まさに野獣です!荒々しい、野生のお猿さんなのです!」

桃太郎は門番たちに説明しました。

「おお、なんと獰猛な!」「恐るべきかな野生!恐るべきかな、お猿!」

門番たちは目を見張りました。

門番たちがアレキサンダーに気を取られている間にシェリーは門に貼られているナクラの人相書きに落書きしました。前回よりもバージョンアップして頭にある二本の角の上に可愛らしいお花の絵まで追加しました。

「ぷほーっ!」

シェリーは自分の描いた絵を見て吹き出しました。その背後ではアレキサンダーはついに抑えが効かなくなったように、

「ギャッギャッギャーッ!」

と叫んで全身をブルブル震わせています。

「お前たちはなんでこんな狂暴な猿を連れているのだ?」

門番たちは戸惑ってしまいました。

「彼はとてもギターが達者でこの中で一番の稼ぎ頭なのです。多少乱暴であっても目を瞑るしかありません。僕たちとしても、噛まれたり引っ掻かれたりするので、せつないのです」

桃太郎は残念そうに言いました。

「ええい、ちょっとまっていろ」

門番の一人が壁に貼っている人相書きを確認しました。そしてシェリーが落書きした人相書きに目をとめて

「こんな奴いるか?」

とつぶやきました。

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