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次の瞬間、ナクラの頭上を飛び越えて桃太郎がバールを振り下ろしました。ナクラで死角になっていたのでコンスタンティノープルは反応が遅れました。
桃太郎のバールによってコンスタンティノープルの鏡は真っ二つに割れました。
コンスタンティノープルはボンッ!と白い煙に包まれました。そして一回り小さくなった姿でそこに立っていました。
「俺の負けだ」
コンスタンティノープルは言いました。体が小さくなっただけでなく、声も顔つきもすっかり穏やかになっています。コンスタンティノープルは偽物の神様から普通のタヌキ妖怪に戻ったのです。
「俺は昔、人間の大工さんに弟子にしてもらって大工仕事を覚えた。だが山で小さな祠を作る仕事をしている時、俺はうっかり釘抜きを道具袋に入れるのを忘れてしまってな。親方がそれを踏んでしまい、てこの原理で釘抜きが足にぶつかって痛い思いをさせたのだ。それ以来過剰な心配性になってしまった」
コンスタンティノープルは申し訳なさそうに言いました。
「タヌキちゃんは立派な大工仕事ができるのだから、誰かのために建物を作ってやったらいいのじゃないかしら。きっとみんな、タヌキちゃんを大切にしてくれるわ」
シェリーが言いました。
「そうであれば俺も助かる。そうだ、これをやろう。俺が長い時間をかけて妖術を込めた玉石だ。一度だけ変身の妖術を使うことができる」
コンスタンティノープルは玉石を桃太郎に渡しました。
昌幸と信之が桃太郎たちのところにやって来ました。もう妖術は解けて人間の姿に戻っていました。
「桃太郎さんたち、ありがとうございます。私たちの村もこれで解放されます」
「よかったら今日は村で休んで行ってください」
親子は何度もお礼を言いました。




