17-11
やがて二人が追いかけっこを止めて立ち止まると、どっちが本物のべルナドットなのかすっかりわからなくなってしまいました。
「僕が本物だよ!」
「僕が本物だよ!」
二人のべルナドットが同じように言いました。
桃太郎は機転を利かせて
「よし、じゃあ両方ともお風呂にいれてやる!」
と言いました。
桃太郎たちから見て右側にいたべルナドットが静かに牙を剥きました。
「こっちが偽物だ」
桃太郎は左側のべルナドットの尻尾をつかみました。すると妖術が解けてコンスタンティノープルが姿を現しました。
「URAMESI☆YAッ!」
シェリーがポルターガイストをコンスタンティノープルのお腹に叩き込みました。
「あああ、すっごい気持ち悪い!」
コンスタンティノープルは嫌がりました。
「ええ、俺の安全が脅かされる。変身!」
コンスタンティノープルは次に桃太郎に化けました。
「ああ、僕が二人!どっちが本物の僕なんだ!?」
桃太郎は戸惑いました。
「あはは、僕が本物の桃太郎だぞ!」
木槌を持った方の桃太郎が言いました。
「お前が本物の僕だとしたら僕はいったい何者なのだ?」
「お前はいったい何者だ!?」
「僕は自分が何者なのか分からない桃太郎だ。だから僕に化けたお前も、自分が何者か分からない桃太郎なのだから、自我の在りかに戸惑い悩まなければならないのだ」
「何を言っとる。俺はコンスタンティノープルだ」
「偽物め!」




