17-6
「よし、俺が力づくで扉を破ろう」
とナクラが金棒で扉を叩き始めました。
「じゃあ僕は釘を抜いて壁の板を一枚一枚剥がしてしまおう」
桃太郎はバールを使って木の壁の釘を抜き始めました。
「だったら俺たちは桃ちゃんとナクラを応援するぜ」
とアレキサンダーはギターを弾き始めました。それに合わせてコペルニクスとべルナドットが
「フレー、フレー、桃ちゃん!フレー、フレー、ナクラ!可愛い、可愛い、シェリー!」
と応援をしました。
シェリーはやるべき事が見つからなかったのでとりあえず動物たちに向かって踊ってみました。
そうこうしていると再び扉が開いてコンスタンティノープルが出てきました。
「お前ら勝手なことするんじゃないよ。この木槌でぶん殴るぞ」
コンスタンティノープルは木槌を掲げて脅し文句を言いました。
昌幸と信之は逃げ出しました。二人はもと来た道を戻り、桃太郎や妖怪たちから離れた安全なところまで行って戦いの様子を伺うことにしたのです。
「僕はフルーツ少年の桃太郎だ。コンスタンティノープルよ、僕らのナチュラル同盟軍に加入して一緒に人類と戦わないか?」
桃太郎はコンスタンティノープルを誘いました。
コンスタンティノープルは目を丸くして
「お前さんはいったい何を言っているんだ?」
と聞き返しました。
「言葉通りだ。僕たちは鬼の国とも同盟を結ぶ。これによって天下を三つに分けて均衡を図りつつじわじわと人類を追い詰めていく戦略なのだ。僕たちの手によって農地の実に3分の1が果樹園になる見込み」
桃太郎は妖しい笑顔を作りました。
「過剰生産だろ」
ナクラがつっこみました。




