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ももレヴォ  ~桃太郎が世界に対し革命を目論むお話~  作者: 有限よしみ


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第3話 『世界を盗め、大泥棒ピーチ・ザ・セカンド』

朝、山の麓にあるお寺。

住職の喜一は本殿で仏像に向かって木魚を叩きながらお経を唱えていました。

喜一は本堂の横にある彼の住まいである僧坊に何者かの気配を感じました。喜一はお経を止めて僧坊に向かいました。

僧坊の入り口すぐの土間、食料を入れた箱を覗き込んでいる犬のお尻が喜一の目に飛び込みました。べルナドットです。

喜一はべルナドットの尻尾をつかみました。

「きゃあっ!」

べルナドットは悲鳴を上げて腰を抜かしました。

「ふむ?」

喜一はべルナドットを捕まえながら、頭の上の天井あたりを小さな影が飛び交っているのに気付きました。喜一はべルナドットの尻尾から手を離すと、ひょいっと軽くジャンプして両手を天井に向け伸ばしました。そして天井付近の梁を走っていたアレキサンダーを右手で、飛んでいたコペルニクスを左手で捕まえたのです。

「やあ和尚さん。ご機嫌麗しゅう」

アレキサンダーが歯を剥いて笑顔で言いました。

「アレキサンダー。この犬と雉は?」

「こいつらは俺の友達なんだ。つい出来心で、食い物を大量に頂戴しようとみんなで忍び込んだのさ」

アレキサンダーはバツが悪そうに頭をポリポリ搔きました。

「ああ、ですがみんな捕まってしまいましたね」

とコペルニクスが喜一に体を捕まえられたまま言いました。

「ごめんなさい!ゆるして、ゆるして!」

べルナドットがちょいちょいとお手をして喜一に謝りました。

「アレキサンダー。何も盗みなどしなくとも食い物はくれてやっておるだろう?」

と喜一が言うと

「和尚さん申し訳ねえ。野生動物の本能が出ちまってさ」

とアレキサンダーは言い訳をしました。

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