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「ありがとうべルナドット。そういうわけで僕は植物界から人間界に派遣された使者なのです。きっと自然界に深刻な被害をもたらす人類をやっつけるのが僕の役目に違いない。この山小屋を拠点に人類への攻撃を開始するのだ」
桃太郎は拳を握りしめました。動物たちは何と言っていいのやらわからず、無言でお互いの顔を見合わせました。
桃太郎は山小屋の奥にあった壷や蔓カゴや木箱の中に何か入っていないか確認を始めました。どれも空っぽでした。
「なにも食料が無い。腹が減っては戦は出来ぬというし、まずは食料調達だな」
桃太郎は言いました。
アレキサンダーが
「じゃあ喜一の和尚に頼んで食べ物を分けてもらおうぜ。じつは昔、俺はあいつのお寺に食い物を盗みに行ったことがあるんだ。だけど喜一の和尚にまんまと捕まってしこたま怒られたのさ。それ以来和尚とは知り合いで、頼んだら食べ物を恵んでくれるようになったんだ。あいつはいい奴だぜ」
と言いました。
「いや。もはや我々は人間と敵対勢力となったのだ。お師匠とは言え頭を下げるのは腹立たしい。強奪しよう」
桃太郎は言いました。
「おやおや、乱暴だこと」
コペルニクスがあきれたように言いました。
「とはいえもう疲れちゃったし。喜一のお師匠のところは明日襲撃することにして、今日はもうお休みしよう」
桃太郎はそう言うとゴロンとムシロの上に横になりました。
動物たちも桃太郎にくっついて丸くなると、さっそくいびきをかいて眠りについたのでした。
第2話 おわり




