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「では私たちについて来て下さい」
昌幸は桃太郎たちを案内しました。街道を進むと、これまでよりも家が何軒も密集している場所にたどり着きました。ここが村の中心部のようです。
「おーい、噂の桃太郎さんたちが来たぞー」
昌幸が声を上げると、村人たちは家から出て来て桃太郎たちのもとに集まりました。村人たちは男も女も子供も大人も、みんな鎧を着ています。
「みんな、こちらの桃太郎さんたちが妖怪をやっつけてくれるぞ」
昌幸が村人に言うと、村人たちは
「お願いします桃太郎さん」「わしら鎧なんか着たくないんじゃ。動きづらくて仕方がない」「畑仕事で忙しいのに城壁なんか作ってられないのです。やめさせてください」
と桃太郎たちにお願いをしました。
「あらら、本当にみんな鎧を着ているのね」
桃太郎は驚きました。
昌幸と信之の先導で桃太郎たちは街道から山に向かっている道を登り、先ほどから見えていたお城のようなお社にたどり着きました。
お社は木で組んだ壁に囲われて守られています。
「これは頑丈そうだ。妖怪が作ったのか?」
ナクラが聞きました。
「そのとおりです。タヌキ妖怪のコンスタンティノープルは大工仕事が得意なのです」
信之が答えました。
「さて、どうやってこの壁を越えたものだろう」
桃太郎は自分の背よりも高い木の壁を見上げました。
「妖怪ときたら立派な大工仕事をこなすのです。この壁もずいぶん頑丈ですよ。ですがご安心ください。ここに出入り口があります」




