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「俺たちの村は恐るべきタヌキの妖怪に支配されているんです。タヌキ妖怪、その名はコンスタンティノープル。ある時、村にコンスタンティノープルがやって来て言ったのです。自分が村を盗賊や獣から守ってやろう、と。俺たちは妖怪を村のお社の鏡に入れてしまいました」
「人間はなんでもかんでも簡単に受け入れすぎだ」
ナクラが呆れたように言いました。
「まさに大失態。鏡に宿って力を得た妖怪は、自分の安全を守るためにお社を防御力に特化した、超防御型お社に作り変えてしまったのです」
と信之は山を指差しました。村を進んで山を少し上った当たり、城壁に囲まれたお城のような建物があります。
「お社をあのようにお城にしてしまったコンスタンティノープルは、次に、村人に村の周りに城壁を作るように命令してきました。城壁の外に堀も作るつもりなのです」
と信之は言いました。
「まあ、安全といえば安全そうだけど」
桃太郎が言いました。
「私たちの村はただの小さな農村です。城壁なんか必要ないです」
昌幸は嘆きました。
「それだけではありません。奴は村人を自分を守る護衛兵として使うつもりなのです。だから奴はいろいろな決まり事を作って俺たちを縛っています。村人が外出する時はこのように鎧を着ることを義務とする、などということをです。これは自分の兵隊である村人がケガしないようにするためなのです」
と信之は言いました。続けて昌幸が
「安全のために私たちは自由を奪われたのです。お粥も火傷しないよういっぱいフーフーしてぬるくなってからでなくては食べてはいけませんし、何か仕事をするときには指差し確認声出し確認をしなくてはいけません。安全第一!おかげでちょっとした間違いや事故の発生率が大幅に下がったのも事実です」
と涙ながらに言いました。




