第17話 『防御こそ最大の防御、タヌキの壁!遺された思い』
昼、内陸の街道。桃太郎一行は進んでいました。
「もうすぐ、次の村だ」
桃太郎は地図を確認しながらみんなに伝えました。
やがて道の両側に畑が広がり、村に到着したことがわかりました。
畑で村人がちらほら、草むしりをしたりと仕事をしています。しかし不思議なことに彼らは農作業をしているだけなのにお腹を守る鎧の、腹当を着ていました。
「なんで鎧を着て畑仕事してるんだろう?」
桃太郎が言いましたが、みんなもわからずに首を横に振りました。
桃太郎たちが進んでいる道の向こうに、二人の男が立っていました。一人は初老の男でもう一人は中年の男です。この二人は畑仕事をしている人たちよりもさらにしっかりした胴丸といわれる鎧を着て、頭には簡素なものですが兜まで被っていました。
初老の男が
「あなたは桃太郎さんですね」
と桃太郎に聞きました。
「なぜ僕の名を知っている?」
桃太郎が言うと男は
「私はこの村の村長、昌幸です。村に立ち寄った飛脚から、妖怪退治をしてくれる桃太郎さんというありがたい人がやって来る、とお伺いしました」
と答えました。
「飛脚め、勝手なことを」
桃太郎は苦い顔をしました。
「お願いです桃太郎さん!妖怪を倒して私たちの村を助けてください!」
と昌幸が言いました。そしてもう一人の男が
「俺はこちらの昌幸の息子で信之といいます」
と名乗ってから、妖怪について話し始めました。




