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「とんでもない、おかげで助かった。本当にありがとう」
ナクラにお礼を言われ、アレキサンダーは歯を剥いてニヤリとしました。
シェリーも横道からふわりと戻ってきて桃太郎たちに合流しました。
「お見事だシェリー」
桃太郎が褒めるとシェリーは
「えへへ」
と笑いました。そして門から剥がしてきたナクラの人相書きを桃太郎に渡しました。
「参ったな。こんな物が配られているのか」
ナクラは苦々しい顔をしました。
「さっきの関所にあったということは、この先の関所にも配られているだろう」
桃太郎が言いました。
「じゃあ関所を通るときは変装でもしたほうがいいかな?」
ナクラが自分の頬を撫でながら言いました。
「下手な変装は逆に疑われるんじゃないか」
「じゃあ毎回、さっきのやり方でやるか・・・」
ナクラと桃太郎はうーん、と考え込みました。すると
「手配書の方に変装して貰えばいいのでは?」
とコペルニクスが言いました。
「どういうこと?」
桃太郎が首をひねると、コペルニクスは
「手配書に書かれた人相書きに髭やシワを描き足して別人にするのです」
と説明しました。
「そんなことが出来るわけ・・・なるほど、出来るね」
桃太郎は納得してシェリーを見ました。
みんなで道の端っこに輪になり、コペルニクスの案を試すことにしました。
桃太郎が準備した筆を手に、シェリーが
「それでは、シェリー画伯にお任せください」
とナクラの人相書きに色々と描き加えたのです。おでこにシワ、鼻の下に髭、目の周りにはケバケバしい睫毛・・・




