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門番が二人、長い棒を持って立っていました。きっと問題が起きれば奥にある詰所から何人もの兵士が出てくるに違いありません。
「いよいよ関所だな」
ナクラが言いました。
「ああ。通行料を払ってさっさと通り過ぎよう」
と桃太郎は頷きながら言いました。
桃太郎たちが関所の門の前まで行くと、門番の一人が
「手形はあるか?なければ通行料を」
と桃太郎たちに言いました。
「西の国にお寺の修繕の仕事に行くのだ。手形はない。通行料を払おう」
とお金を門番に渡しました。
「動物を連れているから大道芸なのかと思ったが大工なのか。おや、そっちの男は?」
門番がナクラを見て首を傾げました。ナクラは少しでも顔が隠れるようにうつむきがちに、口をつぐんで黙っています。
関所の門に人相書きが5枚、貼られていました。その中のひとつがナクラの人相書きであることに桃太郎たちは気が付きました。目や顔の形がそっくりで、なにより頭に鬼の角がはえているのです。
門番が人相書きを振り返って確認しようとした、その時でした。
「ええい、このうっかり者め!お前が遊び人のようでお坊さんに見えないから、不審者だと疑われているではないか!」
とアレキサンダーは拳を振り上げてナクラの背中をポカポカ叩き始めたのです。
「ああ、痛い痛い。堪忍してくれ、猿の兄貴」
ナクラは大袈裟に痛がりながら頭を抱えてしゃがみ込みました。
「おお、これは乱暴なお猿さんだ」
門番たちは驚きました。




