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「どうしたんだべルナドット?」
桃太郎が聞きました。
「遠くで犬仲間が遠吠えしてる。だから僕も遠吠え」
みんなで耳を澄ましてみました。たしかに遠くから犬の遠吠えが聞こえてきます。
「本当だ。遠吠えでなんて言ってるんだろうね」
桃太郎はまたべルナドットに聞きました。
べルナドットは
「うおおおおおおおおおん!」
と一つ遠吠えをしてから
「家族とか仲間に伝えようとしてるんだ。僕はここにいる、って」
と説明しました。
「そっか。じゃあその犬が早く家族や仲間と会えたらいいね」
と桃太郎は言いました。みんな同じ気持ちで遠吠えを聞いていました。
犬の遠吠えも聞こえなくなると、勉三はテキパキとムシロを敷いて寝どこを準備しました。
みんなで横になって眠りました。
勉三の宿の外、月明かりの下。幽霊の女性・奥方が両手を合わせてお祈りをしていました。
宿の戸をすり抜けて出て来たシェリーが
「遠吠えのワンちゃん、仲間に会えたかな」
と尋ねました。
「ええ。きっと」
と奥方は言いました。
お月様は静かに、世界を照らしていました。
第15話 おわり




