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シェリーは桃太郎たちの近くに座って外の雨を見ながら
「友達みんなで雨宿り。素敵。きっと雨のにおいがするんだろうな」
と言いました。
桃太郎は寝転がったまま
「元気になったらいろいろ嗅いでみるといいよ。雨も花も。べルナドットのおでこはお風呂に入らないでいると臭くなるんだ」
と言いました。
「ベルちゃん、おでこがくさくなったらお風呂だよ」
とシェリーが言いました。
べルナドットは静かに牙を剥きました。
桃太郎たちは体が冷えないように、みんなでくっついて温かくしながら雨が止むのを待ちました。
やがて雨が上がりました。雨雲が少なくなり青空が広がりました。
桃太郎たちはお堂を出て街道を進みました。
道に水たまりができて、空には虹がかかっています。
「きれいだね」
シェリーは喜びました。
桃太郎たちは楽しい気分になって街道を進むのでした。
夕暮れ、街道沿いにある村。
桃太郎たちは村の中にある『宿屋べんぞう』の前に立っていました。
「べんぞう、って書いてある」
とシェリーは言いました。
「えらいぞシェリー」
桃太郎が言いました。
「バカにしないで桃ちゃん!ひらがなは読めるって言ったでしょ!」
「シェリーはかわいいな」
桃太郎はシェリーの怒った顔も本当にかわいいと思ったのです。




