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ももレヴォ  ~桃太郎が世界に対し革命を目論むお話~  作者: 有限よしみ


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15-4

「奥方様のお供を」

典成はうめくように言いました。

「典成、頼む。わしをこれ以上なさけない男にしないでくれ」

経行が言いました。典成は薙刀から手を離すと膝をついて肩を落とし、魂が抜けたように動かなくなりました。

経行は振り返ることなく、雨にうたれている奥方の輿を見つめながら

「北畠、那須。南条と新田殿に使いを出してくれ。桃の言葉通りにする」

と背後の武将たちに言いました。

北畠も那須もうなだれて黙ったままでした。

経行は同じ姿勢のまま、続けて言いました。

「戦は終いじゃ」

時は今に戻ります。

まだ雨は降っていました。

典成は川に向かって手を合わせ続けているのでした。


都、南条の屋敷の一室。

薄暗い部屋の奥にはダツバ法師が作った祭壇が置かれ、中心に小さな丸い鏡が飾られていました。祭壇正面に座ったダツバ法師がブツブツと呪文を唱えています。その後ろで南条も手を合わせ祈りを捧げていました。

部屋の外では暁童子が縁側に座って雨空を眺めていました。鏡は祭壇に飾られているので今は彼の胸にありません。

「おい、小僧」

南条の家来の佐々木知重が暁童子に声をかけました。

暁童子が振り返ると、佐々木は

「小僧。お前の師匠はどのような男なのだ?」

と聞きました。

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