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ももレヴォ  ~桃太郎が世界に対し革命を目論むお話~  作者: 有限よしみ


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14-20

一方、桃太郎の村。

山の麓の寺、ウィリアム博士はお堂の中で喜一と向かい合って座っていました。

「喜一和尚のおかげで将軍様に官人として召し抱えられました。鬼ヶ島へ連れて行っていただけるのです」

とウィリアム博士は言いました。

「なんと言う巡り合わせだ」

喜一は表情を曇らせながら小さく独り言を言いました。それに気づかずにウィリアムは話を続けました。

「鬼の国に降伏を勧める使者の役目を、私が。交渉が叶わず戦になったら、私と妻で作ったカラクリ人形で私も戦うことになります」

「あなたが戦に」

「お笑いください。学問こそが人の世を豊かにするだなどとたいそうなことを言っておきながら、我が子かわいさに戦に身を投じるのです」

「笑うものですか。それこそ人の憐れというものです。薬が手に入って娘さんの病気が治ることをワシも御仏に祈りましょう」

「ありがとうございます」

ウィリアム博士は喜一に頭を下げた。

ウィリアム博士が帰ってから、喜一は目を細めて西の方角を見つめました。

「御仏よ。どうかあの子たちを無事に」

喜一はご本尊である仏像に両手を合わせながらお経をあげるのでした。




第14話 おわり

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