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「なるほど。ではワシはそこらの山でのんびりしておるから、雨の入り用があったら来てくれ」
ビスマルクは槍を担いで村から出て行きました。
「桃太郎さん、ありがとう!」
力之助と村人たちは桃太郎たちに何度もお礼を言いました。
一件落着に見えましたが
「大変です!べルナドットが虚無になっています!」
とコペルニクスの声が響きました。
妖怪の雨に打たれてびしょ濡れになってしまったべルナドットは、全ての感情を無くした虚無の表情で立ち尽くしていました。
「おいおい、大丈夫かべルナドット?」
アレキサンダーが聞きました。
べルナドットは体をブルブルして水滴を飛び散らせると
「ハッ!ハッ!」
とステップを踏みながら誰それかまわず笑顔を振りまきました。なぜだかはべルナドットにも分からなかったのですが、テンションが上がってどうしようもなかったのです。
「べルナドット、体が冷えてしまっただろう?かわいそうに。お風呂に入るか?」
と桃太郎が聞きました。
ぴょんぴょんとステップを踏んでいたべルナドットでしたが、桃太郎の言葉に思わず立ち止まると、無言で牙を剥いたのでした。
その日の夕暮れ。
「ここは空き家だ。何日でも好きに使ってくれ」
と力之助は桃太郎たちに泊まる場所を用意してくれました。それは誰も住んでいない民家でした。




