第37話:彼はついに真実を話して、ちゃんと告白してくれた
大佐はソフィーを見つめ、数秒の沈黙の後、ようやく口を開いた。
「......私の話を、聞いてくれるか?」
ソフィーは大佐と見つめ合い、何も言わずにうなずいた。
「去年の5月、つまり君と私が初めて出逢う、ちょうど半年前のことだ。妻のジェニーと娘のベルが突然行方不明になった。私はまったく手がかりをつかめず、長い間探したけど見つからなかった。その時から、君を救った時のように、誘拐された女性たちを救い始めたんだ。もし他人の妻子を大切に扱えば、私の妻子も大切に扱ってもらえるだろうと願っていたからだ。だが、残念ながら……」
大佐の感情が高ぶり始めたのを見て、ソフィーは彼の手を握りしめ、その眼差しで、もっと先を話し続けてほしいと励ました。
「しかし、残念ながら……7月中旬にジェニーの遺体が発見された。ベルは今も行方不明のままだ。私はジェニーを自分の手で埋葬した後、長い間ベルを探し続けた。本当にあの子に会いたい。もう一度彼女を抱きしめて歌を歌いたいんだ」大佐は涙をこらえたが、震える声が彼の感情を裏切っていた。
ソフィーはその時、泣き出した。
大佐は一瞬どうしていいかわからず、ただこう言うのが一番適切だと思って言った。「......なぜ、君が泣くんだ?」
ソフィーは鼻をすすり、手の甲で涙を拭いて言った。
「ベルちゃんがあんまり可哀想で、私も心が痛むの。でも......『便りがないのは良い便り』っていうでしょう? きっと、どこか安全な場所で、パパが迎えに来てくれるのを、ずっと待ってるんだと思う」
大佐はその言葉を聞いて、深い悲しみの中から無理やり微笑みを絞り出した。
それから、ソフィーは歌詞の発音を頼りに、ベルの唄を歌い始めた。
My blonde angel playing hide and seek
(金髪の天使が、かくれんぼしてる)
Where are you hiding? Won't you come out?
(どこに隠れてるの? 出てきてくれない?)
I'm waiting for you, my Belle.
(ずっと待ってるんだ、私のベル)
この唄は、自分とベルの二人だけの、誰にも内緒の唄だった——そのはずの歌が、今、ソフィーの口から紡ぎ出されたことに、大佐は驚嘆した。ソフィーが最初の二行を歌い終えると、大佐が続けて歌った。
Now it's your turn to come and find me.
(今度は君が、私を見つける番だよ)
Please come and find me soon.
(どうかすぐに、見つけ出してほしい)
I'm waiting for you, my Belle.
(ずっと待ってるんだ、私のベル)
歌い終えると、大佐は付け加えた。「ジェニーとベルのことをもっと早く話すべきだったと分かっている。それが君に対して公平だからね。だが、どうしても切り出せなかった。もし君が知ったら、一体どうなってしまうのか——それを思うと、君を失うのが怖くて仕方なかった」大佐はそこで一旦止まり、水を一口飲んで言った。「……私から話せることは、もう全部だ。もし許されるなら——もう一度、我々にチャンスをくれないか?」
ソフィーは言った。「いいわよ。でも、条件がある」大佐が続けるように促すと、ソフィーは言葉を続けた。「......あなたの口から、ちゃんと私に言って」
大佐は最初、何を言えばいいのか分からなかったが、一秒後には彼女の意味を理解して、こう言った。「フィーちゃん、君のことが大好きだ。私の恋人になってほしい」
ソフィーはようやくこの日初めての笑顔を見せ、大佐の手を握りしめ、何度も何度も素早くうなずいた。これで二人の関係は正式に確認された。
「もう一つ、君に隠し事をしていたんだ。どうしても白状しなければならない」大佐が言った。「実は去年の冬、予備の軍用外套を修理に出したことは一度もなかった。ずっとクローゼットの中に置いたままだったんだ」
ソフィーはその言葉を聞いて、げらげらと笑い転げた。とても楽しそうで、その笑い声はここ二日の悲しみを一掃した。
食事の後、大佐はソフィーを家まで送り、それから部隊に戻ろうとした。門のところで別れを告げる時、ふとソフィーは思い出すーー大佐がかつてこの場所で、あの中将に「心の底から、ソフィーを愛しています」と宣言したのだ。そこで彼女は「愛され特権」を行使して、軍服を着た大佐にその言葉をもう一度言うよう命令した。
「愛してる。ソフィー。一生、君だけを愛し続ける」
ソフィーは雰囲気が盛り上がったと思い、目を閉じて、二人のファーストキスを期待した。
しかし、長く待っても大佐はキスをしてこなかった。そこで目を開けると、一人の男が大佐の背後に立っていた。その目は怒りに満ちていた。ソフィーが首をかしげて覗き込むと——なんとその男は、鋭い刃物を、大佐の背中にぐっと突きつけているではないか。
「ジュリアン大佐、ご機嫌いかがですか?」





