クセが強い
私と縁のある人は、不思議とお父さんのいない人が多い。幼なじみのSちゃんも小学校の高学年にはお父さんが女の人を作って家を出た。小さい時から彼女の存在は知っていたらしい。近所に私より三才年上のCちゃんもお父さんが早くに病気で亡くなっていた。少し上にお兄ちゃんがいた。Cちゃんのお母さんもうちの店でバイトをしていた。Cちゃんはその夜は大抵うちに泊まってくれた。いつも一人の私はすごく嬉しかった。ある夜帰りが早かった母がCちゃんの枕にタオルを掛けた。「なんでCちゃんのだけにタオル掛けるの?」と私が聞くと母は、「Cちゃんはヨダレを出して寝るからタオルを掛けるのよ」と私の目は輝いた。そんな事ってあるんだ!「私もかけて!」
小さい子は上の子のまねをしたいものです。私はCちゃんに「どーやったらヨダレが出るの?」と聞いたら「口を開けて寝たら出るよ」と教えてくれた。ある日Cちゃん母娘と私と母でお好み焼きを食べに行った時、鉄板テーブルのイスにすわると母がタバコを吸い始めた。Cちゃんのお母さんは普段吸わないのですが、私にもちょうだいと吸い始めた。それを見たCちゃんは「やめて!」とおばさんの左腕を両手でゆすった。おばさんはその腕をはらって無視した。「やめて!」また腕をはらわれる。何度かやりやったあとCちゃんはテーブルに額をつけて泣き出した。私は昔から母がタバコを吸っていたからなんで嫌がるんだろと思った。でもCちゃんが嫌がってるのになんでおばさんも吸うんだろ。Cちゃんも大人のする事だし、もーいいじゃんしつこいなとも思っていた。するとうつ伏せで泣いているCちゃんの後ろ髪をつかんだおばさんがCちゃんの額をテーブルに叩きつけだした。何度も往復していた。私は「ほらぁー」と心で呟いた。またある日Cちゃんについて隣町の歯医者について行ってあげた時二人で歩いていると、どこかの職場の二階から女性達が「かわいい!かわいい!」と騒いでいた。Cちゃんは「私の事よーやだわー照れる」なんて言ってけどあれは私の事だと思う。その時私はいつものあつらえのドレスを着さされていた。濃いグリーンで小花柄のビロード。すぐに大きくなると着れなくなるからと、ちょっと出掛けるといえば着さされていたのだ。しかも男の子みたいなショートカット。よくいろんな意味のかわいいを言われていた。聞こえてくるせりふもそんな感じだった。鼻歌混じりのCちゃんは聞く耳もなかった。彼女にはいろいろ振り回された。私と両親の血液型を聞いてはその両親からその血液型の子は産まれないとか。でも私も父もO型だけど。母にゆーとCちゃんのゆー事いちいちまにうけるなとも言われていた。その頃はCちゃんは毎日のようにうちに遊びに来ていた。お人形さんごっこが好きだったが、内容がアダルトだった。母も嫌っていた。Cちゃんはすぐに人形の服を脱がすから嫌だわ!としかしビタッと来なくなった。まー同級生と遊んでいるんだなと私は思っていた、ある日道を歩いていたら、Cちゃんと同級生のAちゃんとあった、あまり遊ばないがその日は二人とも、遊び相手てがいないから遊ぼうとゆー事でAちゃんがうちに来た。お人形さんごっこをする事に、するとAちゃんが「くるみちゃんこんなに人形少なかった?」と言われ、言われてみれば。するとAちゃんが「Cちゃんが持ってたよ。くるみちゃんが忘れて帰ったんだと。」母に言うと「Aちゃんについて行ってもらって返してもらいなさい!」と、私は人形が少なくなっていた事に全然気がつかなかった。私衣装ケースいっぱいリカちゃん人形やら衣装やらハウスやらを持っていた。母の姉夫婦には三人の男の子で、女の子がいなかった為私を溺愛していた。泊まりに行ってはおばさんが「おもちゃ屋に言ってるから好きなも物持って返り」と、だからこんな田舎にこんなオシャレなお人形をもっている子は私くらいなのだ。そしてAちゃんとCちゃんんちに行って「私の人形返して!」と言うとあわててCちゃんはお腹いっぱいに隠した人形達を私の服のお腹に次々入れながら、「お母さんに内緒よ!」と怒るように言った。あとから気がついた。Cちゃんは家がすぐ近くなのにうちにバッグを持ってくるようになった。私が何でか聞くと「女の子のたしなみよ、ハンカチとティッシュ持ち歩くの」と多分その時だ、と。Cちゃんは手癖が悪かった。心あたりはまだある。私が小学校高学年、Cちゃんは中学生だった。母と少し離れたスーパーで買い物をしていると、ファンシーショップでグロスリップを見つけた、ラスト一本だった。匂いがチェリーで嫌だったが仕方なく買った。あけるときキレイにシールがはがせなくて少し汚くもなった。ロールオンタイプくちびるがツヤツヤになる。すると遊びに来たCちゃんから「ちょうだい」と言われたがもちろん断った。案の定しつこく言われたが、最後の一本だったし譲れない。「ほんとごめん」と断ったが、あっさりパクられた。帰るまで気をつけて見ていたのだがやられた。少し間をとってCちゃんんちに遊びに行った。やはりあった。シールも汚い。チェリー全く同じ、それを見た私に「とってないよ」もーあげる事にした。Cちゃんのお兄さんも変わっていた。Cちゃんと二人ラーメンを食べていたら、私のどんぶりをとってスーブを飲んでさって行った。私は「……」Cちゃんは知らん顔で食べていた。Cちゃんちには私が小さい頃から知らないおじさんが時々来ていた。Cちゃんが高校生私が中学生でCちゃんんちに泊まりに行っていた時、さぁ寝ようって時にCちゃんから「一階に爪切りとって来て!」と、「えー嫌だ!」「お願い!お願い!」またしつこく始まった。仕方なく一階に降りると、真っ暗な茶の間でテレビをつけてシングルの布団におばさんとそのおじさんが寝ていた(そーゆー事か)私はおばさんに爪切りの場所を教えてもらい持って上がった。そんなCちゃんも地元に就職した。初めての茶髪のカラーリングは私が染めてあげた。Cちゃんはいきなり「私Tちゃんより絶対結婚早くする!」と言い出した、Tちゃんは同級生Aちゃんの少し上のお姉さんだった。「同級生のAちゃんならまだしもなんでTちゃんなの?」と聞くと、「だってあんなに太ってる人に私が負ける訳ないじゃん」と言ってあっさり負けていた。そんなCちゃんも彼氏ができたとゆー話もなく遠い親戚の人とお見合いで結婚した。




