偶然か運命か②
ー碧視点ー
痛い…うぅ…痛い
身体中がいたい…
今日は始めて学校に行く日
でもきっと…また僕はおともだちもつくれない
僕の身体をみた子は嫌な顔をして僕を避けるし…
僕の身体に怖いことする子もいる
この学校ではおともだちは作らないようにしよう…
キンコンカン…
扉の外でぽつんとたつ
じろじろみられてる気がする
“はい!皆さん座りなさい!”
僕はチラッと視線の先に目をやると
僕の身体を舐めるように見てるメガネの整った顔の男の子をみる
わぁ…綺麗
とても綺麗なひと
おともだちに…なんて期待はやめとこう…
僕に近づいたらだめ
あんな綺麗な子を僕で汚すなんてできないよ…
“新しい転校生を紹介します!さ、入って!”
うぅ…よばれてしまった
カラカラ…と扉をあけて入る
“この子は碧くんよ、皆仲良くね”
“じゃあ碧くんはそこにすわって頂戴、さて授業を始めるわね!”
皆僕が前に来ると顔をしかめる
まただ…
…ちょっと前にお水かけられたから
くさいのは治ったかなっておもってたけど
僕の思い違いみたい
皆嫌な顔をする…
メガネの綺麗な子も僕を見て僅かに顔をしかめたのを見逃さなかった
やっぱりそうなんだ…
残念な気持ちで彼の隣にすわる
いい匂い…
僕なんかと違って
彼は僕の顔を見てくる
こわい…
顔に痣があった…?いや…お顔は殴られないから…
ぱちっ
目があった
彼の銀色のフレームが輝いて僕の目を捉えた
彼は僕のお顔に手を伸ばす
僕はとっさに顔をふいっとして顔を背ける
反射的に避けてしまった…顔だけはだめ…
きっと僕をいじめるつもりなんだ…
そしてチャイムが鳴り
僕は朝にあの人の要らなくなった服を着てきた
穴が空いてなかったのか不幸中の幸いだけど…
やっぱり皆僕の周りにはこない
もう帰ろう…
「俺は翠、君の名前は碧くんだったよね」
ひぃ!
僕のこと…ばかにするつもりなんだ
もう…家でいじめられるのもいやなのに…
学校でまでいじめられたくない…!
僕は逃げるようにおぼつかない足取りで帰る
でも…家に帰っても
いたいのがまってるから…
帰らなくておまわりさんに掴まったらもっと痛いのが…
これ以上あついのでお腹をぐちゃぐちゃにされるのは…
それだけはいやだ…
早く帰ろう




