表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/10

"牢獄"のモトムラ

 女で楽しみつつ、この世界のこと、この力のことを聞いた。この力は法力というらしい。他の連中が同じ能力を持ってないことが分かった。そうだ、やはり俺様は選ばれた人間だ。この原本(ちから)は俺様だけの特別なものなんだ。

 とりあえず女から聞き出した情報通りに近くの村へと歩いていく。空間に人を攫うとそいつがエネルギー源になると分かった。おかげで喉の渇きが少ない。

 しばらく歩くと謎の二階建て一軒家があった。直感的に分かった。これは法力によるものだ。俺様以外の原本。

 ここで俺様の処世術、何も知らない馬鹿のフリをする。馬鹿は同じ馬鹿とわかると警戒を緩める。そうして騙されて油断した馬鹿を後になってシバくのは気持ちがいい。

 ゆっくりと家に入ると男が呑気に寝ていた。無警戒過ぎる。本物の馬鹿だ。俺様は早速頭空っぽのフリをしながら話しかけた。


 「へぇ、お前こっちに来たばかりっぽいな。俺も異世界転移してきたんだ。同郷同士仲良くしようぜ」


 仲良くするか馬鹿が、と口には出さずこちらこそと心にもない言葉を適当に喋ると向こうから手を差し伸べてきた。チャンス到来、気取られないように自然に握手をし、俺様の空間に引きずり込んだ。

 楽勝過ぎる、馬鹿は本当に扱いやすい。奴は女とは別の空間に隔離したようだ。男色の趣味はないからなありがたい。しかし女と違って隔離はできても手出しできないと分かった。まぁずっとそのまま俺様のエネルギー源になってくれや。

 奴が遺した家を漁ると全ての家具家電が問題なく使えることが分かった。奴も便利な原本持ちだったらしい。俺様がありがたく使ってやろう。

 そうしてその家で一晩を過ごしダラダラと今後の計画をたてていると庭から次の獲物がきた。こういう陰キャ野郎はノリよくしゃべればこちらが主導権を握れる。案の定握手ターイム、1名様ご案内。

 

 俺様の空間の中で餌共が話をしているのがわかった。"牢獄"か、なかなかいいネーミングじゃあないか。俺様は"牢獄のモトムラ"。この原本(ちから)で全てを管理し、支配する男。

 気分が良くなった俺様は餌共に話しかけた。


 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ