荒野にポツンと一軒家
さあ現実逃避をやめた僕はこの殺風景な荒野をトボトボと歩き出した。太陽がギンギラギンに輝いて水分を僕から奪っていくのを感じる。
何でこんな超地味な拷問ウォーキングしなきゃいけないんだよ。異世界転生?転移?したならチート能力を授けてくれ。
いや、チート能力を授けなくてもいいからまともな場所、人がいて衣食住完備の場所にしてほしい。
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「うん、何あれ?」
そんなこんなで2時間近く荒野を歩いて喉がカラカラに乾いてきたときに僕の目の前に建物が見えてきた。
それは某猫型ロボットが居候していそうな2階建ての一軒家だった。荒野には似つかわしくないその家は異様な存在感を放っている。その不思議な光景で頭の中が?で埋め尽くされる僕。
「やっぱり夢なのかな、でもこの砂埃の感じや喉の渇きはリアルすぎるしなぁ」
とりあえずその不思議な2階建て一軒家に近づく。
うん、近づいてみても幻、蜃気楼の類いではなく本当にただの家だ。日本人なら想像するのが容易い、木造2階建てで、コンクリート塀に囲まれているごく普通の、普通すぎる家だ。
荒野のど真ん中に何でこんな家が?人が住んでいるにしてもこんな建物じゃないだろう。この荒野に住むのならその環境にあった様式にするはず。
怪しさMAXではあるが、喉の渇きに逆らえない僕は入ることにした。玄関から直接入るのではなく恐る恐る庭から侵入し、軒下から中の様子を見る。
するとそこには、
チャラ男がいた。




