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9 ルームメイトは…?

「エマ、ごめんね。置いてけぼりにしちゃって。」


私がエマの方を見ると、エマは口に手を当ててぐずれ落ちた。


「エマ⁉大丈夫!?」


あ、大丈夫そうだ。ニヤニヤしてるもん、この子。


「うん、へーき。ごちそうさまです」


ああ、また誤解……


「じゃあ、そろそろ寮に行くべきね。」


「そうだね、レッツゴー!!」



そして、私たちは寮へ向かった。

ゲームだと、ヒロインはいまのところ一番好感度が高い攻略対象の婚約者と同じ部屋か一人部屋になるんだけど、今回はどうだろう?

エマはリアム様と隠しキャラの先生としか”接触”してない。でも、隠しキャラは特定のイベントを起こさないと”接触”にカウントしないとネットで読んだ気がする。


つまり、高確率で私と同じ部屋になるんだろうけど……


「ああ、あなたたち二人は同じ部屋ですね。304号室です」


受付のお姉さんにそういわれたときは心の中でガッツポーズをした。

やっぱり、あってた!


「うれしいね、リリ!」


「ええ、やっぱり、一緒になるわよね。うれしいわ」


「やっぱり?」


「だって、まだリアム様としか”接触”してないでしょう?」


「ああ、なるほどね」


さすが、転生者。私が言わんとしてることをすぐ理解してくれたようだ。


「あ、ここみたいだよ~」


寮の部屋はそれなりに大きかった。左右にそれぞれのベッドと机とクローゼットがあって、まんなかにソファー二つとその間にローテーブルがあった。

奥のドアはトイレとお風呂につながってるみたいだ。


「広いわね」


「ね、日本じゃ考えられない。さすが貴族」


そういわれて懐かしい気持ちになった。


「久しぶりに日本って言葉聞いたわ」


「確かにね。私も久しぶりに言った。」


それから、荷物を整理した。

結構少なくしたと思ってたんだけど、エマの荷物のほうが圧倒的に少なかった。


「甘かったわ。次はもっと少なくできるようにしなくては」


「でも、リリも結構少ないよ?今朝大きいカバン五つくらいの人みたもん」


「わぁ……」



それから、食堂へ行って夕ご飯を食べた。

おしゃべりしててお昼ご飯を食べてなかったからがっつり食べてしまった。

そして、部屋へ戻って順番でお風呂に入ってソファーでゆったりする。


「はあ……長い一日だったね~」


「ほんとにね。まさか、エマが転生者だとは思わなかったわ」


「私だってリリが転生者とは思わなかったよ!」


「ふふ……ふあぁ」


思わずあくびが出てしまった。

思ったより疲れているみたい。


「私、そろそろ寝るわね」


「わかった。おやすみ、リリ」


「おやすみ」

ベッドに入ると同時に深い眠りに落ちていった。

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