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4 入学

四月になった。

私はピッタリサイズの制服に身を包み、玄関に立っていた。

寮で暮らすことになるため、見学は少し前に済ませ、荷物も送ってある。


「では、行ってきます、父様、母様」


私の姿を見た父は涙ぐみながら私の肩に手を置いた。


「こんなに立派になって…しっかりと勉強に励むのだぞ」


母は父を見て苦笑してから、私の頭に手をポンとのせて微笑んだ。


「もう、あなた……ベル、何かあったら相談するのよ」


「はい、ありがとうございます。では、行ってきます!」


私は門で待機していた馬車に乗り込む。

そして揺られながら考える。


『ティアラを受け取るのはだぁれ?』のヒロインはエマ・スターライト。

苗字とか、いかにも”ヒロイン”って感じよね。

見た目は確か、ピンクゴールドの髪とアクアグリーンの瞳でザ・ヒロインって感じだったはず。

ほんとにエマたんかわいくてかわいくて!実際に会えるなんて嬉しすぎる!


今日は入学式。確か生徒会長が体調崩してかわりにリアム様が在校生代表挨拶をするはず。

あとは、エマたんが各攻略対象と出会うのも今日のはずだ。

リリアベルはリアム様と出会うシーンでちょろっと出てきてた気がする。

まあ、とりあえず今日を乗り越えてからいろいろ考えよう!

あ、そういえば、寮は二人部屋よね。ルームメイト誰だろう?


いろいろ考えてたらあっという間に学園へたどり着いた。

馬車から降りると、大きな門が待っていた。白い壁、銀のフェンス、『ホルツシュタブ学園』の文字。

門の奥には白いレンガの地面、噴水、そして白い壁と青い屋根の大きな建物が建っていた。

立派だ…立派すぎる…うわぁ、緊張してきた…


「リリー」


隣から低すぎず高すぎない聞き覚えのある声が聞こえてきた。

横を向くと思ったより近くにリアム様がいた。彼は学園の制服を着ていてなんだか新鮮だ。


「うわっ」と思わず離れてしまった。



「リリー?」


うわあ…笑顔だけど絶対怒ってるやつだ。


怒ったリアム様は何をするかわからないから怖い。

10歳の時にリアム様を怒らせてしまったとき、彼は私には可愛すぎるふりふりのピンクのドレスを送ってきたのだ。

王子からの贈り物なので、親に一回ぐらいは着てみたらと言われて、着せられてすごく恥ずかしかった。


「失礼しました。ウィリアム殿下」


………え、なにかミスった??リアム様の笑顔がさらに黒くなった気がするんだけど。


「ふふ、リリー?ちょっとお話しようか」


これ絶対ダメなやつじゃん。こういう時は逃げるべし!


「え、あ、えっと、私はこれから講堂に行かなきゃいけなくて」


「ふふ、僕もだよ。それにまだ時間はたっぷりある。早く来るなんてリリーは真面目だね」


「うっ…で、でも、やっぱり早めに行きたいですし」


「ちょっと話すくらいの時間はあるはずだよ」


言い訳をするたびにすべてつぶされてく、この感覚…狩りをされる側はこんな気持ちなのかな…?


「…はい……」


そして、私は連行されていった。

入学当日、さっそくウィリアムに連行されるリリアベル

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