13 お昼ごはん
ベルが鳴って、先生が締めの言葉を述べる。
「じゃあ、3学年は明日は長めの定規を持ってきてくださいね。では、解散です」
みんな、早く食堂へ行こうと急いで教室を出る。
「エマ、ご飯食べに行こう!」
「私はいいけど…」
エマはちらっとリアム様を見た。
リアム様はにっこりと笑った。
「いいよ。僕はロイドと食べるから。」
思い出した。ロイド・フューラ。彼も攻略対象だ。「真面目クーデレ生徒会長枠」だったと思う。
「リアム様、また」
「うん、後でね?」
目が放課後すぐ帰らないで待っててねと私に圧をかけてるみたいだ。
「また、後日」
「ふふ、またあとでね」
私とエマは購買へ向かう。寮の受付のお姉さんが食堂より空いてると教えてくれたのだ。
購買へ行ってみると、人が少ないわけじゃなかったけど、ご飯にたどり着けそうだ。
私はBLTサンドを買って、エマは卵サンドを買った。
どうやら、購買や食堂は後払いシステムらしくて、学生証を魔術具にかざすと、週の終わりに請求されるらしい。
貴族だからこそできるシステムよね。
それから、中庭のあの白いべンチで座って食べる。
「ん!おいしいわ!」
ベーコンは厚くて、レタスとトマトは新鮮でみずみずしい。
「この卵サンドもおいしい!ご飯がおいしい異世界でよかったよね」
「そうよね」
ご飯がまずいから異世界で料理します系の世界じゃなくてよかったよ、ほんとに
「次の授業は数学よね」
「うん!私、数学得意だから楽しみ~」
「よかったわね」
私は…前世では数学はあまり得意ではなかった。テストでは何とか平均点よりもぎりぎり上をキープしていたものの、60点以上取ったことがなかった。
ゆったりまったりしてるうちにベルが鳴った。10分前のベルだ。
この学校は広いから十分前と五分前のベルがある。
「そろそろ行こうか、エマ」
「うん、行こう!リリ!」
私たちは数術室へ向かった。




