12 メモリアルホールにて
「わあ、メモリアルホールきれいだねぇ」
そんなエマの言葉に頷く。大理石の床、白く塗られた木の机と椅子。窓はステンドガラスで色とりどりの光が窓から差し込んできている。
「去年完成したらしいわ」
「どうりで」
少し進むと教師に一学年のセクションへ案内された。どうやら地学は全学年合同みたいだ。
嫌な予感がする。
私は頭を抱えた。
「全学年合同ってことは…」
リアム様もいる。
「あはは…リリ、そこまで緊張する必要ないと思うけど」
「でも、あの人腹黒いんだもん…」
胸元のブローチに視線を落とす。
「はあ、」
エマに肩をたたかれて顔を上げた。
彼女は私にこそっと耳打ちしてきた。
「ねえ、この席一学年のコーナーの一番端だけど大丈夫そう?」
私は思わず周りを見渡した。一学年コーナーはもうどこも開いてない。
「もう、ここに座るしかないじゃない…まあ、リアム様が隣に来るとも限らないし!」
そう自分に言い聞かせた。
授業五分前になってリアム様が見えた。どうやらほかの男子生徒といるみたいだ。
「あ、いるね、殿下。一緒にいるのは…生徒会長だ」
生徒会長は黒髪に赤い目をしていた。
私はバッと左の席を見た。埋まってない。
リアム様はどんどん近づいてくる。
あ、気づかれないようにすればいいんだ。
私は自分の髪の毛をつかんで顔を隠した。
「ねえ、リリ。それもっと怪しくなるんじゃない?」
たしかに…!私はあわてて元に戻って、姿勢を正して待つ。
「リリー。昨日ぶりだね」
ば、バレたー!
「はい、リアム様」
リアム様は自然と私の隣の席に座った。生徒会長はリアム様の隣だ。
「見事なフラグ回収だね」
エマがこそっと言ってきた。
リアム様は微笑んでいるが目の奥は爆笑してる。
「さっきは面白かったよ、リリー。初めて会った日を思い出した。」
ああ、やめてやめて。ほぼ黒歴史みたいなものなの、それ!
「”頭痛が”って毛布に潜ってたよね」
リアム様はどこかご機嫌だ。
「うう…」
そのとき、ベルが鳴った。
私とリアム様は前を向いた。
リアム様はさすがに授業中はちょっかいをかけてこなかった。
ちなみに、先生の名前はキコウ・チケイ・カントリーだった。
運営、ふざけすぎじゃない?もはや適当になってるよね?
気候・地形・カントリー




