11 ふざけた名前
目が覚めるとちょうど日の出だった。
昨日早く寝たおかげですがすがしい朝を迎えられた。
前世とは大違いだ。朝ってこんなに気持ちいい時間帯だったのね。
着替えて髪の毛をセットしているとエマが起きてきた。
「おはよう、エマ」
「あ、おはよーリリ。早いね、起きるの」
「ええ、昨日早く寝たから」
「リリの寝起きの顔見たかったのに!」
「エマの寝顔、可愛かったわ」
「私だって、昨日の夜リリの寝顔見たからね!」
見られていたんだ。恥ずかしい。
でも、それを気づかせないようにする。
「じゃあ、おあいこね」
エマが準備出来たら、二人で食堂へ行って朝ごはんを食べる。
パンがふわふわでおいしかった。
今日はそれぞれの授業のオリエンテーションがあるらしい。
今学期は文学、地学、数学の授業があるみたいだ。
カバンにそれぞれの教科書とノートとペンを入れる。少し重いけど、すぐ慣れるだろう。
「エマ。準備できた?」
「うん!行こ!」
しっかり戸締りをして校舎へ向かう。文学は図書塔の一回の講堂で行われるらしい。あとで2階、3階の図書館もチェックしてみようかしら。
講堂はかなり広かった。文学のオリエンテーションは全クラス合同でやるらしい。
「みなさん、こんにちは。文学講師のカンジ・コクゴダヨです。よろしくお願いしますね」
思わず吹き出しそうになった。
エマを見てみると、うつむいて肩を震わせていた。
ゲームの運営さん…ふざけたでしょ、この名前。
カンジ・コクゴダヨって…
ゲームでは先生の名前は出てこなかったけど、裏設定だったりしたのかしら?
深呼吸をして笑いを飲み込む。そして、配られたプリントに目を通した。
* * *
ベルが鳴って、一限目が終わった。
「ふう、文学、なかなか面白そうね」
「そう?私は数学のほうが好きかも。ていうか、リリ。先生の名前…」
あ、触れるんだ?
「ええ、明らかに運営ふざけたわね」
「だって、漢字と国語だもんね」
「ええ。さあ、次の授業に遅れるわよ。」
「次の地学はメモリアルホールだよね。これも全クラス合同?」
「そうみたいね」
私たちはメモリアルホールへ向かった。
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