↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
3/51

第3回

 私は子供の頃からAYB32が大好きだった。しかし、人前に出るのは大の苦手。スピーチ大会では冒頭から泣き出してしまう始末。堂々と人前で話すことが出来る同級生に憧れを持っていた。それと同時にステージや歌番組で輝いているAYB32のメンバーのことも憧れるとともに羨ましく思う気持ちが強くなっていった。その想いはAYB32に留まらず、他のアイドルグル―プのこともどんどん好きになっていた。


しかし、AYB32は別物だった。転機は高校1年生の時に友達と一緒に受けた俳優事務所のオーディションだった。そのオーディションをきっかけにアイドルになりたい、特にAYB32のメンバーとなってあのキラキラ輝く衣装を着たいと考えるようになった。だが、現実は厳しかった。AYB32は19期生の加入から5年もの歳月を経ても新規メンバー募集は行われなかった。


時とともに年齢が増していく状況で私は焦っていた。高校3年生のある日、進路希望調査書を提出しなければならなかった。私は、東京の大学であること、そして小学校の時から大好きだった理科を学べる理学部を専攻できる「東京中央大学理学部」と書いた。正直、私の学力では到底叶わない進路だったが、受験日まで猛勉強し、何とか現役合格を得ることが出来た。自分でも驚いた。


やがて春になり大学ライフを楽しむと共に友達も出来始めた。AYB32になりたいという夢が薄れる中、たまたまヲタク友達に誘われていったライブの後半の大きなモニターに映し出された文字を今でも忘れない。

「6年振りの新メンバー募集」「AYB32 第20期生オーディション決定」

家に帰ってすぐに両親に告げた。

「私、AYB32のオーディション受けたい!AYB32になる!」

 しかし、両親の反応は芳しいものではなかった。それは、私が大学に入学したばかりであること。そして、何より一度、俳優事務所のオーディションを経験として受けたものの芸能界への不信感があったからだ。だが、そんなことは予想していた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。