第26回
今朝から僕はソワソワしていた。そう、今日は簿記試験の合格通知が届く日だ。
朝の出掛ける準備を終え、郵便配達を待っていると奇遇にも配達のバイクが玄関先に止まった。合格通知が届いたのだ。
僕は合格の自信は全くなかったので、合格通知をもって外を飛び出た。
車で10分ほど走らせ、ドラッグストアの駐車場へ車を止めて中を開いてみた。
(これで人生変わる…。神様、お願いします!)
因みに今回、不合格なら隣の町まで行き、CBT試験を受けることを覚悟していた。
合格通知を開いてみると、点数が飛び込んできた。
【71点】
結果、【合格】
僕は車内で叫んだ。
「よし!やったぞ!ギリギリだったけど合格したー!良かった!」
隣の車の人は怪訝そうな目で見ていたが今日だけは気にしなかった。
合否を分けたのはあの2択まで絞って最後に変更した問題だったのだ。
僕は思わず車から出てスキップしたい気持ちを抑えて、外を歩いた。
空は青く澄み渡り、まだ涼しい空気が肌を冷たくしていたが、気持ちは天国だった。
しかし、この時、僕はまだ知らなかった。この後、あんな地獄が待ち受けるとは。
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