第25回
それから約1か月が経過し、2024年3月、雪の気配は過ぎ去っていた。
グループ最年長メンバーの卒業コンサートが終わり、グループの最盛期を彩ったレジェンドメンバーが沢山会場へ集まった。
私が好きだったAYB32のメンバーが揃っていた。
私は緊張する声で、
「写真良かったら撮ってください…。」
というと必ず、
「いいよ!どんなポーズにする?」
と、快く受け入れてくれたのがとても嬉しかった。
夢のような時間をファンと共有するためにSNSに載せるといつも以上に「good」がついた。
そして、22期生が発表された。私にとって更に後輩が増えた。前回は同期でも衝撃が広がったが、驚きの声や感極まる子はいなかった。
22期生は全員で5人加入だった。5人で往年のAYB32の曲を劇場で披露した。
その中には大手事務所を退所してAYB32のオーディションを受けた百瀬桃花がいた。
百瀬桃花は2003年生まれで私と同じ20歳だった。百瀬桃花は元陸上部で運動が大の得意の傍ら、書道が特技であった。趣味は落語というアイドルらしからぬキャラの持ち主だった。
(私と同じ年齢なのになんかオーラが既にあるな…。)
彼女のステージを見て私はそう思った。
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