第24回
2024年2月25日、ついにこの日がやってきた。僕にとって勝負の一日だ。
朝起きてから緊張していないと言えば嘘になるが、やる気に満ち溢れていた。
試験は午後からだが、朝から準備は万端だ。
昼食を軽く済ませ、ついに会場へ向かうために車に乗り込む。
(忘れ物はない!よし、やってやるか!)
僕は勉強した9か月間の努力、時には面白いと熱中し、時には苦しみ涙を流し、時には汗だくになって解説を読み、時にはインターネットで調べまくった日々を思い出して涙目になった。
運転中は緊張しなかった。僕は会場慣れするために何度も商工センターの公共スペースを訪れていた。 平日の昼間に若者が訪れている姿は不審者のようだったが、全てはこの日のためだ。いつもの休憩をとるコンビニで精神を統一し会場へ向かった。
会場へ入ると空気は緊張感に包まれていた。勉強している人、隣の知り合いと話している人、寝ている人、様々だった。僕はトイレに行けないことを心配していたので頻繁にトイレに行っていた。
定刻になり試験の注意事項を説明され、試験がスタートした。ついに始まった。
試験はあっけなく終了のゴングが鳴った気がした。というのも試験の内容が頭に入らない。緊張、不安?…ではない。それは試験の魔物だった。しかし、なるべく平常心を保ち、心に千歳川36の新曲を流し、問題を解いていく。仕訳問題を終え、工業簿記、そして財務諸表の作成、問題を解く順番は先に決めていた。
僕は解いていくうちに敗北を覚悟した。問題が難しすぎる…。試験中盤になり、試験の難易度の高さに諦めた人がちらほら会場から出ていく。僕も諦めて会場から出ようかと思ったが、諦めたら終了と思い、最後まで粘った。すると、簿記の神様が降臨した。二択で悩んでいた問題を手が勝手に記載していく。SFではない。現実だ。こんな事があるのだな…。
試験は終了し、メモを書き殴った問題用紙と手汗が染みた解答用紙は回収され、解散した。
(やることはやった…後は結果を待つのみだ…。)
車に戻り、神の一手で記載した二択問題を確認してみると正解していた。
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