第25話 また見つけた人工物
水路ができてから、畑の世話はかなり楽になった。
豆らしい植物も、浅めに埋めた方から小さな芽が出た。
「こっちが正解だったのかな」
深めに植えたものはまだ反応だけ。
失敗かもしれない。
それも含めて、少しずつ分かっていけばいい。
その日。
水路の一部が崩れていたので補修していた。
「ここ、また土が落ちてる」
尖った石で側面を削り直す。
その時。
カツン。
「ん?」
石に当たった。
普通なら珍しくない。
でも。
少し土を払う。
「……平ら」
嫌というより。
見覚えがある。
水場の近くで見つけた、あの人工的な石。
「まさか」
手を地面へ。
「《土地鑑定》」
《地表構造物:あり》
「やっぱり」
さらに意識する。
《人工構造反応:連続》
「連続……?」
私は立ち上がった。
水路補修を忘れて、その先の地面へ移動。
「《土地鑑定》」
《人工構造反応:あり》
さらに先。
《人工構造反応:あり》
「繋がってる?」
以前見つけた地下構造物。
今回出てきた石。
方向を見る。
何となく同じ線上にある。
「思ってたより大きい?」
胸が少しざわつく。
最初は一つの建物だと思っていた。
でも。
もし。
この辺一帯に人工物が埋まっているなら。
「昔……ここに何があったんだろう」
初めて。
生活の便利さとは別の理由で、地面を掘りたいと思った。




