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フォニックス オワリノハジマリ  作者: ことこん
第二章 囮(第一段階)/思案の森
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第三部 歩み入る

一日目:AM七時半


 俺、レオンを含めた三人は、突っ込んでいった二人を見ていた。

「あれはほっといて大丈夫なんですよね?リーダー」

「向こうにはバロンがいるし、一周回って安全かもな」

そのバロンとか言う奴を、信頼しすぎじゃないのか。いくら元軍人といえど、百年近く前の話らしいし。

『本当、めちゃくちゃしてくれるよね。

お陰で作戦が練り直しになったんだけど』

と、フィラがため息ついている。

『じゃあ、僕はこれで交代。

クオ、よろしく』

ガタッと椅子から立ち上がる音が聞こえた後、

『フィラちゃんに代わってクオです!

よろしくねー』

遠くでフィラが小言を言っている様だ。

内容は聞こえないが、ちゃん付けで呼ばれ怒っているのだろう。

『そこの三人は、研究所じゃなくて、港に行って欲しいかな』

その言葉通りに、俺たちは港へ向かうことにした。


 僕、フィラはドラセナを呼び戻した後、研究所の構造について思考を巡らせた。

「方角に合わせた四色のステンドグラス……これは文献を漁るか」

街の図書館で本を探しながら、他の要素について考える。

「道の横幅1.5mは、車椅子が人とすれ違えてかつ方向転換できるギリギリの長さ……考えすぎか?

それに、わざわざ人間の入ったカプセルを柱に見立てるのも、何か意味でもあるのか?

……問いばっか立ててても仕方ない。

それに、向こうはまだ様子見してるみたいだ。

一回バロンが様子を見にいってくれるみたいだけど……なんか、引っかかるんだよな」

と独り言を言っている間に、あらかた本を探し終えた。

『あれ』はおそらく、宗教的なものだ。わざわざ天井に作ってるぐらいだから、信仰対象なのか?

コナは特別目が良い訳でも悪い訳でもないけど、何が描かれてるのか言ってこなかった。

じゃあ多分、よっぽど馴染みの無い何か……。

と色々考えを巡らせていたら、

「お困りなんちゃう?」

とタオリィに後ろを取られていた。

そんなに油断してた気はしないんだけど……。

「話は聞いたで?

あんたは知らんかもしれんけど、四神っていうのがおらはるんよ」

「……なるほど、確かに知らないな」

「丁度方角も、色も、ピッタリやねん!

朱色の鳥朱雀、緑色の青龍、黒色の亀と蛇玄武、白色の白虎や!」

「それだけ?」

「あんま知らんけど、それらは守護神やったかな?

あと、それを取りまとめる黄竜なんてのも……」

「へぇ……随分と大仰な名前を付けたんだね、彼らは。

ありがとう、もう良いよ」

「あんた、お礼とか言わんやつやと思っとったわ」

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