第五部 Q
流れる時間。
ボクはそこにはいないけど、それでも、この物語に……。
少しでも、救いを作れるというのなら。
「こんにちは〜っ。
リウェだよ!
君たちがボクのことどう思ってるのか、そんなことは別にどーでもいいし、
ボクが君たちに対してどうも思わないけどさ、
ちょっと遊ぼうよ!
もしかして、話の続きが見たい?
物語は、後にも先にも進むしかないから、安心しなよ!
どーしてもボクが嫌いなら、飛ばされても仕方はないかもだけどさ。
そんじゃ、今から聞く質問に答えてよ!
第一問!
『あなたは“いつもの道”を歩いています。
薄着の通勤通学中の人が歩く、朝の道です。
あなたはそこで老人を見ました。
老人は腰が曲がっていて、おぼつかない足取りながらもどこかを目指しています。
その老人の進行方向には、力尽きる寸前のセミが、道に横たわっています。
その時あなたは、老人を見ますか?セミを見ますか?それとも何も見ずに通り過ぎますか?』
まぁ、心理テストとかじゃないから、ふーんぐらいでいいのよ?
その思考の停止が、後にどう響いて来るかは分かんないけど。ボクが喋ってるのは遊びだけどさ、この物語自体はボクの遊びに影響されてるわけだし。
って言う訳で、
第二問!
『あなたは真っ黒な部屋にいます。
壁と床、天井以外には北に窓があります。
しかし、それも黒く塗りつぶされていて外の様子を伺うことは出来ません。
おまけに電波も届かず、助けを呼ぶこともできません。
突然、ポケットのスマートフォンから着信音が。
手足は縛られていなかったので、取り出して確認します。
見ると、全く心当たりのない番号です。
あなたはその電話に出ますか?出ませんか?』
どう?
楽しい?つまんない?
どっちでも関係ないんだけどね。
ボクはこの遊びを続けるしかないんだから。
次が最後だよ!
第三問!
『あなたは白い雲の中にいます。
方向は分かりません。
ただ、ゆっくり、ゆっくり、落ちていく感覚がします。
このままでは、いつか地面に衝突してしまうかもしれません。
そんな時、上から誰かの手が現れました。
と思ったら、下からも現れました。
あなたはどちらの手を取りますか?
それとも、どちらの手も取りませんか?』
お疲れ〜。
どうだった?
って言っても、ただ時間を無駄にしただけだったかもね!
今現時点では、なんの意味もない行為だったから!
でも、おめでとう。
ここまで一語一句逃さず読んでくれた君には、これからこの物語で何が起こるのか、ちょっと分かるかもね!
分かった所で、逃れられないかもだけどっ。




