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第二十七章

首謀者たちは、すぐに見つかった。


それは「運がよかった」と呼ぶには早すぎ、同時に、はっきり分かるには充分な速さでもあった。学校への襲撃のあと、エドランはもう、以前のような慎重さを続ける気がなかったのだ。連中が残した痕跡はあまりにも明白だった。そして、おそらくそこにこそ、家の中では自分たちはまだ無傷でいられると信じていた人間たちの、最後の誤算があった。彼らはまだ、他人の血をかなり正確に流しておきながら、国家にそれを正確に名指しされずに済むと思っていた。


二日後には、もう引き出されていた。


秘かにではなく。


「不幸な事故」としてでもなく、牢の中で静かに消えるかたちでもなく。


公の場で。


エドランが用意したのは、法のための処刑ではなかった。法はもちろん、必要な範囲では踏んでいる。だが本質はそこではない。あれは感情への計算だった。恐怖。記憶。そして、人間の中の、文面ではなく「痛みの像」だけを理解する部分への。


彼はそこに立っていた。呼ばれた立会人たち――家の代表、上位の魔術師たち、有力な女の血筋の者たち、街の顔役、そして「見て理解する」ことを期待された人間たち――の中に混じって。ほとんど冷えた観察の目で、エドランがその「罰」の形そのものをどう組み上げていくかを見ていた。


罪人は三人。


他にいなかったわけではない。


ただ、この三人は十分に重く、十分に有罪で、そして十分に「見せる価値のある死」だった。誰も、これを間違いだとは装えない。しかも、その死はきっと、見た者の記憶に残る。


魔法は、指先から始まった。


頭でも、胸でもない。


速く終わる場所ではなく。


あくまで、指先から。


ゆっくり。


遅すぎるほどに。


肉は切られも焼かれもせず、内側から少しずつ挽かれていった。層ごとに。均一でない、濡れた挽肉のようなものへ変わっていく。まず爪がなくなり、指が消え、手が崩れた。血は出ていた。だが、本来その破壊に伴うべき量よりは少ない。別の魔法が、肉体をショック死から удерживать していたからだ。さらに別の力が、叫びを奪っていた。完全に声を消すのではない。ただ、喉から出てくる音を、低い、潰れた、ほとんど獣のようなものに変えていた。それでも充分だった。見ている者には、まだ意識がそこにあると分かる。


意識は、あった。


それは恐ろしく明確だった。


目で分かる。


最初の数分、三人ともまだ顔の中に何かを保とうとしていた。誇り。憎しみ。信じたくなさ。だが、それはすぐに剥がれ落ちていく。残るのは、家も政治も古い秩序も関係のない、むき出しの恐怖だけだった。


エドランは近くに立っていた。


触れもせず。


愉しみも見せず。


それが、かえって最悪だった。


あの顔には、私的な残虐を連想させる熱がない。あれは国家の残虐だった。冷静で、調整されていて、ほとんど酔っていない。彼は復讐しているのではなかった。その場にいる人間たちの記憶の中へ、形を刻み込んでいた。古い秩序。家の権利。陰謀の許容範囲。そういう言葉を今後口にするたび、今日のこの形が勝手に思い出されるように。


指。


手。


前腕。


そして足。


踝。


膝。


身体は少しずつ輪郭を失っていく。それでも、あまりに長く生きていた。顔だけがまだ残り、呼吸し、痙攣し、すでに形を失った肉塊の上で、最後まで人間らしさの名残を удерживать しようとしていた。魔法はそれを許さない。早すぎる死も、気絶も、闇への逃避も与えない。


彼は見ながら、二つのことを同時に理解していた。


一つ目。エドランは、驚くほど正確に打っている。


どんな布告も、逮捕も、財産の没収も、この一時間ほど深く人々の中へ入ることはないだろう。残虐さそのものが効くのではない。皮膚、家、恐怖で権力を理解する人間がまだ多すぎる世界で、エドランは、誤読しようのない言語を選んだのだ。「お前たちが古い秩序を子どもの殺しへ翻訳するなら、国家は礼儀では返さない」と。


二つ目。自分には、これと同じことはできない。


そして、したくもない。


学校と自分の家を狙わせた連中に、慈悲があるわけではない。


ただ、これは自分のやり方ではなかった。


彼は殺してきた。


一度や二度ではない。


残虐という言葉の無垢さがもう剥がれてしまう程度には、見てきたし、やってもきた。だが、こうはできない。長く。整えられて。人間の恐怖を、ほとんど技術のように使うやり方では。意味は分かる。精度も認めざるをえない。だが、自分はそのための人間ではない。


二人目の途中で、彼は離れた。


見せつけるためではない。


ただ、その時点で背を向け、最後の一人の顔がまだ形を保っているうちに出た。


気分が悪いわけではなかった。


吐き気もない。


手も震えない。


そこが、かえって彼を驚かせた。石段を下り、内庭の冷えた空気へ出た時、彼は自分がもっと強い嫌悪や残滓のような恐怖を抱えていると思っていた。だが実際には、想像していたよりずっと軽く受け止めていた。


それは、自分がより冷たくなったからではないのかもしれない。


たぶん、相手が「ただの人間」ではなかったからだ。


彼の家を狙った者たちだった。


リラを。


アヤノを。


カイラを。


学校の子どもたちを。


そして、彼らがここでようやく形にし始めた、あの脆く、執拗な未来そのものを。


そう考えると、彼らの苦しみに対する自分の距離が、思ったより近くなかった。そのことに、良心は反発ではなく、乾いた承認で応じていた。――そうなるところまで、お前たちは来ていたのだ、と。


帰る途中で、もうひとつ、妙に滑稽な思考が頭へ入り込んだ。


処刑一人につき、五人の娘が儀式に使われた。


五人。


しかも、全員生きている。


前なら、これはもっと異様で、ほとんど神聖さに似た算術に見えただろう。だが今は、その発想自体がグロテスクに馬鹿げて感じられた。一人を殺すために、別の複数の生身から力を取り、慎重に殺さずに残して、その力でさらに一人を長く殺す。巨大で、意地が悪くて、ほとんど官僚制みたいな死の魔法だ。笑いたくなるのと、吐き捨てたくなるのが同時に来るような。


家へ戻ると、そこには静けさがあった。


不穏なものではない。


ただ家の静けさだ。


リラは台所の卓のそばに立っていた。片手で器を支え、もう片方で卓の上の布の端を押さえている。カイラは棚で何かを探していた。アヤノは窓際に座っていた。そして彼女がこちらを見た瞬間、彼は分かった。自分の顔に、もう充分なことが書いてあるのだと。


「終わったの?」とアヤノが訊く。


「終わった」


彼は答えた。


そして、少し置いてから言った。


「処刑された」


誰も、どうやってとは訊かなかった。


それが正しかった。


カイラは短く頷いただけだった。アヤノは視線を窓へ落とした。リラだけが、器を持つ手を少しだけ強くしたまま立っていた。


彼は彼女を見て、さっきまで自分の中で平たく押さえていたものが、少しずつ下へ降りていくのを感じた。言葉へではない。思考へでもない。身体へだ。やわらかいものでも、優しいものでもない。死のすぐ隣を歩いてきたあとに来る、荒くて重い飢え。説明したいわけでも、話したいわけでもない。ただ、生きた温かい女の身体へ沈み、自分の内側に残った黒く粘ついた静けさを、欲望のかたちで吐き出したかった。


彼はリラへまっすぐ歩いた。


迷いなく。


問いかけもなく。


片手が後頭部へ回り、髪を片側へまとめる。もう片方の手は腰から腿へ滑り、そのままやわらかいが拒否を許さない力で彼女を卓へ伏せさせた。器が木に小さく当たる。裾はすぐ持ち上がり、腿が見え、変わり始めた身体の線がそのまま現れた。リラは短く息を吐き、両手を卓についた。それは服従の芝居ではない。ただ、彼の状態をそのまま受け入れる仕草だった。昔から彼女は、それができた。


彼は後ろから首筋へ口づけた。いつもより荒く、噛む手前の強さで。そのまま片手で胸を掴む。布越しでも、ふくらみと重みと、指の下で素直に硬くなっていく乳首の感触が分かった。それだけで、欲望はさらに強く下へ落ちる。愛撫のための愛撫ではない。ゆっくり誘うためでもない。ほとんど噴き出すみたいに出てきた欲望に、ようやく身体が与えられた感じだった。


リラは顔を横へ向け、頬を木に寄せたまま、小さく言った。


「全部見たんだね」


問いではない。


ただの事実として。


彼は言葉では返さなかった。太腿のあいだへ手を滑らせ、もうよく知っている湿り気を探る。彼女の身体はすぐに開いた。激しくでも、貪欲でもなく、いつものように静かで深い“いいよ”として。そこがまた、彼の中の何かを強く引いた。何度かなぞると、彼女はすこしだけ後ろへ腰を返す。卓の端を握る指にも力が入る。


棚のところでカイラが一瞬だけ止まった。


だがすぐに、黙って背を向けた。部屋から出はしない。けれど邪魔もしない。アヤノは本へ視線を落としたままだった。もう読んでいないことは明らかだったが。家の中には、ずいぶん前から、触れることそのものをいちいち思春期の恥にしてしまう空気はなかった。ただ、今は空気そのものが少し濃くなり、部屋がひとまわり狭くなったようだった。


彼は服を早く、ほとんど苛立つみたいに緩めると、リラの腿を支えたまま、深く一気に入った。リラは息を呑んだ。痛みではなく、強さと唐突さに対してだ。そのまま腰を少し反らし、彼をさらに受け入れる。その動きに、彼は一瞬、奥歯を噛んだ。これが欲しかった。慎重な積み上げではなく、生きた深さへ、今の自分の中身をそのまま打ち込めることが。


彼はほとんどすぐに腰を動かし始めた。


強く。


容赦なく。


美しくはない。


卓が小さく軋む。上げられた裾の下には腿の白さと尻の丸みがあり、そのあいだの濡れた熱へ、彼の陰茎が重く、早く出入りする。片手は腿を掴み、もう片手は胸を捉えたまま。ひとつひとつの打ち込みが、股間だけでなく胸の奥まで返ってくるようだった。頭では処理しきれない暗いものが、ようやく身体を通して吐き出せる形を得た。


リラは、彼をやわらげようとはしなかった。


そこが、彼女の真っ直ぐさだった。


彼女は壊れやすいふりをしない。もっと優しく、などと言わない。こういう時、彼に必要なのが最初から優しさではなく、荒くて、飢えた、けれどちゃんと彼女を識別している欲望だと分かっていたからだ。だからただ受け入れた。いつもの彼女らしく、まるごと。深く入ってくるたびに、少しずつ腰を返し、短い声を落としながら。


彼はもう一度胸を強く掴み、親指で乳首を擦った。布の下でそれがはっきりと立ち、リラはそこで息を詰める。もう片方の手は腿のあいだからさらに下り、敏い場所を探る。何度か触れるうち、彼女の反応は明らかに変わる。今度はただ受けるだけではない。ちゃんと彼に返してくる。腰がわずかに合い始める。呼吸が乱れる。片手が卓から離れ、後ろへ伸びかけ、届かず、代わりに木の縁を強く掴んだ。


彼は首筋へ、肩へ、髪の根元へ、短く口づけた。腰は止めない。むしろ速くなっていく。粗く、空腹みたいな勢いで。それは放埒さではなく、あまりに近くで死を見たあと、なおここに温かい女の身体があるという事実へ、全力でしがみつくような打ち方だった。リラはそれを全部入れてくる。彼の欲望を、勢いを、荒さを、受け止めるたびに、身体をもっと開き、深く受け入れていく。


「……っ」


彼女の喉から、短く掠れた声が漏れた。


それが自分の名だったのか、ただの息だったのか、彼にはもう分からなかった。ただ、その次の瞬間に彼女がさらに腰を返し、彼の次の一打へ自分から重なってきたことだけは分かった。それで彼の視界が一瞬暗くなる。


彼女の身体は、ひどく温かく、ひどく現実だった。掌の下には胸。指の先には濡れた熱。目の前には反った背と、白い首筋と、片側へ流れた髪。そしてその向こうには、もう確かに彼らの未来を宿している腹がある。そのことが、この行為を弱めるどころか、逆にもっと強くした。 случайная похоть でも、盗んだ一瞬でもない。彼の女で、彼の家で、彼がこうして帰ってくることを許されている場所として。


最初に果てたのはリラだった。


大きな声ではない。


だが深かった。


波がそのまま身体全体を通ったのが分かった。彼をきつく締めつけ、足が一瞬危うくなり、喉の奥から切れた息がこぼれる。片手で卓を握りしめたまま、もう片方はただ何かに耐えるみたいに木へ爪を立てた。その反応が彼の中へも一気に入った。彼自身ももうすぐ限界で、だがそこで止まらなかった。さらに数度、深く、続けて打ち込む。いまや彼の中にあったのはほとんど、「このまま行く」という意志だけだった。


最後は、急だった。


彼は彼女をさらに卓へ押しつけ、後ろから首筋へ顔を埋めるようにして、短く、低い音と一緒に果てた。歯を食いしばりながら、何度か深く脈打ち、そのまま数秒、彼女の中にいたまま止まっていた。呼吸だけが荒い。


しばらくは、動けなかった。


リラのほうが先に、かすかに身じろいだ。


離れるためではない。


ただ、ほんの少しだけ顔を向けやすい角度を探したみたいに。


「少しは抜けた?」


彼女はそう言った。とても小さい声で。質問というより、触れるみたいに。


彼はすぐには抜かなかった。


彼女の боку へ手を下ろし、そこから腿へ、また上へ、今度はもうさっきのような荒さではなくなった手つきで撫でる。吐き出すための衝動は、もう一度通ったあとなのだと、身体のほうが遅れて理解していくみたいだった。カイラは相変わらず棚へ向いたまま、必要以上に何かを探しているふりをしていた。アヤノはまだ窓辺のまま、本を開いていた。


そしてこの台所の、狭く、あたたかく、妙に静かな空気の中で、彼はまだリラを押さえたまま立っていた。彼女の呼吸が少しずつ揃っていくのを感じながら。自分の手がまだ彼女の胸にあるのを感じながら。


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