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戦えない俺がなぜか最強扱いされてるんだが、バレたら死ぬらしい  作者: Vasy


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8 逃げ場のない依頼

「ここが王都の冒険者協会か…」


俺の所属していた支部とは全然違う。

まず色が薄汚い茶色じゃない。

黄金味を感じる薄い黄色…かな?


高そうなお洒落なガラスの窓も付いているし、何より建物自体がデカいし高い。


「どうだい!?結構凄いだろう?」


なぜフォルティが誇らしげなのかは突っ込まない方が良いんだろうか…


「冒険者協会の本部ってことだよな…」


「そうなるね。さ!入ろうか!」


まさか俺が冒険者協会の本部に足を踏み入れることになるなんて…

本部というだけあって基本的に依頼の難易度が高く、高ランクの巣窟なのだ。


王都なのだから薬草などは他の街から商人が輸送してくる。

基本的に物資が足りている王都で、俺たち低ランクが出来るような採取依頼はない。


あるのは街道の盗賊討伐だったり、商人の護衛や、お貴族様の気分で欲しがる魔物の素材採取依頼がメインどころだ。

なので依頼料は高くなる傾向にある。

すると必然と高ランクが集まり、低ランクは採取依頼のある他の街、つまり支部の方に所属するのだ。


俺は足を踏み入れることなんて無いと思っていたよ…

コーザと違ってCランクくらいで適度に稼げれば良かったんだよ…


既に胃が痛い…

そんな俺をよそに、フォルティは勢いよく扉を開けていた。


本部なので俺が所属していたところのように、ぎぃぃと音が鳴ることもなく、扉の装飾も綺麗だ。


「おっ!紅蓮が帰ってきたぞ!例の”伝説”は連れ帰ってこれたのか?あっはっはっは」


「もちろんだ!ほら、ここにいるだろう?」


お願いだからやめて……

というか扉を開けてすぐに酔っ払いに絡まれるとか怖すぎだろ本部…


「んぁ~?こいつが”伝説”ぅ?なんか思ってたのとはちげぇなぁ」


「確かに、ひょろっこいな。見かけによらないもんだねえ」


いや見かけ通りなんです。

Fランクなんです…


(アイツがアタシよりも先にSランクになりそうな男…?)


「ボクたちは指名依頼の説明を聞かないといけないからね、失礼するよ」


「さ、いくよラグくん!」


(ありえない!信じられないんだけど!)


「え、あぁ、うん…」


フォルティに連れられて受付嬢の元へ。

うへぇ~。


受付嬢は可愛い子しかいなかったから、そこまで変わらないだろうと思っていたけど、王都だからか?レベルめちゃくちゃ高いなぁ。


可愛いし、おっぱいも大きい人が多い。

もちろんスレンダーな子もいるが全員可愛い。ここだけ見たら天国だね。


あ。あの子は受付嬢じゃないのか…

凄く可愛い赤髪のツインテールの女の子、おっぱいは小さい。

目が合ったけど睨みつけられたから多分違う…


あ。舌打ちされて目も逸らされた…

なんだろう、なんか泣きそう。


「ラグールくんの指名依頼の詳細について聞きたいんだけど」


「はい。少々お待ちくださいね!」


いい笑顔だぁ。


「協会長はすぐ対応可能とのことですので、このまま応接室へお進みください」


「わかった、ありがとね」


……え?

協会長って言った?


「じゃあ二階に上がろうか」


ここでも応接室は二階なんだなぁ。

いや、そんなことよりも協会長って?どういうこと?


本部の応接室のソファは信じられないほど、ふかふかだった。

もう俺にはこんなことしか考えられません。

何か他の事を考えたら吐血しそうだ。


カツカツカツ…

軽めの足音が近づいてくる…


「待たせたわね…フォルティ。そして初めましてラグールくん…?」


こ、この人が…


「あ、エレナちゃん、やっほー」


え、エレナちゃん…?


「もうフォル。こういう場面でその呼び方は止めてって言ってるでしょ?」


「あ。ごめん…」


なんか一気に気が抜けてしまった…

この長くて綺麗な黒髪をポニーテールにしているクール系美女が協会長…なのだろうか?


「私は冒険者協会の協会長をしているエレナ・オルトスよ。よろしくね」


「よ、よろしくお願いします…」


「さて、早速だけどデーモンナイトキングについて説明させてもらうわ。結構緊急性が高いの」


「緊急性が…」


「えぇ。既にAランクパーティが2つ全滅、目撃場所の近くには凍り付いた死体が転がっていたわ…」


「……っ」


フォルティが珍しく険しい顔をしている。

というかAランクパーティが?2つも全滅?


確実に俺死ぬじゃん。

少しの希望もないじゃん。


「だからこれ以上被害が出る前に討伐して欲しいのよ」


「そうだね…これ以上犠牲者は出したくないね…」


「ラグくんに加えてボクも参加するんだ。大船に乗ったつもりでいてよ」


俺を戦闘要員でカウントするのをやめてください。

転がる死体が増えますよ?

……俺のが。


「こうしてはいられないね、ラグくん今すぐ向かおう」


「……えっ?」


「目撃された場所はこの辺りよ」


どの辺りだよ。

いや地図を広げて見せてくれてるんだけども。

土地勘なさ過ぎて分かんねーよ。


「貴方たちの足なら10分もあれば着くんじゃないかしら?」


「そうだね、走ろうかラグくん」


10分で着くわけないだろ!

10分間走り続けられるかも怪しいわ!


……いやさすがに10分はいけるか…


「……走っていくの?」


「え?…あぁ、飛んでもいいわよ?」


飛べるかぁ!

人間が、飛べるかぁ!!


「さ、行こうか!」


行けねぇ!全然行けねぇ!!


「気を付けてね。いい報告を待っているわ」


エレナさん…優しそうな柔らかな笑顔がすごく素敵ですね。

……ねぇ、え?本気?まじ?


……どうしたらいい?

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