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戦えない俺がなぜか最強扱いされてるんだが、バレたら死ぬらしい  作者: Vasy


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5 死なないための準備

「とりあえず、準備をしてくるからフォルティも必要な準備をしてきて」


「了解した!後ほど、ここで会おう」


さて…まずは鍛冶屋だ。

ここは資金力でどうにかするしかない。

ついでだから素材も持って行っておこう。


「フェンリルの素材を適当に持ってきて貰えますか?」


「かしこまりました」


「あ、あと、仲間だったコーザ、ケイメン、ティプリが来たら何でもいいのでフェンリルの素材を渡してやってください」


「かしこまりました。それでは取ってまいりますね」


受付のお姉さんが持ってきてくれた素材を持って鍛冶屋へ向かう。

根回しもしたし、俺の重圧をお裾分けする手筈も整った。


鍛冶屋へ入り、まずは素材を渡す。


「これ、フェンリルの素材なんですけど防具優先で一式作成できますか?」


「フェ、フェンリルだと!?」


「こんな伝説級の素材は使ったことねぇからどうなるか分からねぇが…任せな!俺のプライドを掛けて完璧に仕立ててやる」


ものすごく興奮していたが、鍛冶師の血が騒ぐとか言ってたので期待はできそうだ。


「あと、既に出来てるものの中で最高品質のフル装備をください」


「よしきた!そこに飾ってあるワイバーンとミスリルのフルプレートが今ある中で最高品質だ!」


飾ってある鎧の胸部を持ち上げて…持ち…持てねぇよ!重すぎ!


「……軽量で移動しやすい物とかありますか?」


「敏捷性重視か…それなら防御性能は落ちちまうが、そこのコカトリスのマントとアームプレート、パンツだな」


フルプレートと比べて防御性能が落ちてしまうのは仕方ないだろう。

あんな重たいものを装備したら、攻撃は耐えられるかもしれないが移動ができない。


何なら王都に辿り着けないどころか、ここから出られない可能性すらある。


コカトリスの防具一式を手に取ってみる。

さっきのと比べて驚くほど軽い。


だが、今の革製グローブとかよりは確実にいいだろう。


「コイツは軽いが刃を通さねぇ。見た目以上に防御性能はあるぜ」


なんと…!

剣を防げるなんて、さすがは最高品質だ。


「これ一式もらいます!あとポーチとかもありますか?」


「まいど!2000ギールだよ!ポーチはあるっちゃあるが、普通のだぞ?」


「マジックポーチとかが欲しいならポーションとかを取り扱ってる協会の店舗に行った方がいいな」


「わかりました、コカトリスのものだけ貰っていきます、あとこの剣と」


「あいよ!そいつは純銀製だ、600ギールだ」


2600ギールを渡し、その場で着用していく。

幸い、今の装備と重さはあまり変わらなかった。

腰に携帯している剣だけは重たくなったが、まあこの程度であれば問題ないだろう。


「あんちゃん…冒険者とはいえ、これだけの大金をポンと払えるなんて、見た目によらず中々高ランクなんだな?」


「あは、あはは…そんなとこですぅ…」


「あ、ラグールと言います。俺の名前を出す冒険者が来たら俺につけておいてください。フェンリルの防具を受け取りに来た時に払いますので」


「ん?おぉ、ラグールだな?分かった。…ラグール?なんか聞いたことあるような…?」


俺は逃げるように鍛冶屋を後にした。


そしておっちゃんが言った協会の店舗と言うのは、冒険者協会が運営している店のことだ。


冒険者から買い取ったものや、遺品で出回っているもの、冒険に必要なものを薬屋と提携して揃えてくれている。


ポーションもありったけ買うつもりだ。

最悪即死だが、死を免れても重傷は避けられないだろうから。

いくつあってもいい。


そう考えるとマジックポーチは必須かもしれない。


協会店舗に着いて開口一番に俺が言ったのはコレだ。


「最高品質のポーションをあるだけください。あとマジックポーチも3つほど」


「かなりの大金になりますが…と、あなたはラグール様ですね…?用意いたします」


えぇ、怖…

もうすでに顔パスなんですか…?


「最高品質のポーションが180本、マジックポーチが3つで28000ギールです。協会の預かり金からお支払いしますか?」


「そ、そんなこと出来るんですか?それでお願いします」


「はい、かしこまりました。マジックポーチに60本ずつ入れています。まだ空きはあると思いますが、こまめに確認して下さいね」


「あ、ありがとうございます…」


協会店舗での買い物を終えた時、フォルティが近付いてきた。

純白なので分かりやすい。


「ラグくん、ボクの方は準備終わったよ」


「あ、あぁ。こっちも今終わったよ」


「…へぇ。結構俊敏性に振った装備構成なんだね」


やめて。

分析しようとしないで。

フルプレート装備したら動けなさそうだっただけだから!


どっちかと言うとガチガチに固めたかったから!


「それじゃあ早速王都に出発しようか!」


「…ちなみにどうやって?」


走っていくとか言われたらどうしよう。

一人で行ってもらおう。俺は馬車で行く。絶対に。


「あそこの乗合馬車を使おう。護衛を兼ねると言えば恐らく無料になるよ」


えぇ…

お金はあるんだよ。

俺を護衛してくれ…


はぁ、ついにAランク冒険者としての初依頼が始まってしまう…


なんか吐きそう。

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