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死神と魔王ともろもろと  作者: 虚構の頂 黒月古城
エンドロールにゃまだちょっと早いか
15/15

終わり

急ピッチで落しました最終話です。


ひねくれたバッドエンドより直球なハッピーエンドを!!


をコンセプトにやってる僕です。そうつまりはめでたしめでたし



看守「あの死神さんがこんなところに幽閉されていたなんて……」



死神「信じられないか? というかさん付けしなくていいぞ。小生は囚人なのだからな」



看守「いえ……それでも、俺はあなたを尊敬すべき人物だって認識します」



死神「物好きもいたもんだねぇ」



看守長「おう死神、そういやお前に特別な知らせが二つある……入ってきな!」



死神「期待しないでおくわww」





カッ  カッ  カッ   コッ




死神「な……」



?「久しぶりだな。お前たちの時間単位で数万年ぶりといったところか。こちらの世界では5年ぶりだ」









死神「お前そこでスーパースパークとかおかしいだろ小生負けじゃねぇかヲイwww」



看守2「運命の女神はまだ小生を見捨ててはいなかったようだ(笑)」



死神「てめぇww」



?「話聞けぇ!」



死神「いやな? 正直みんな魔王が来るとか思ってたのになんで雷骨っていう微妙な配置のやつがいるのか疑問に思ってるわけよ。つかお前死んだの?」



そこに立っていたのは何故か全身メタルでやたらテカテカしてる雷骨だった



雷骨「いやなに、ポニテ殿が道具課で昇進したとマゲ殿から連絡があってな。特別にこちらに旅行させてもらったわけだ。まぁ明王弟反乱戦争で私たち魔族に負い目でも感じているのではないか?」



死神「んで? 小生を笑いに来たってのか?」



雷骨「そうふてくされるな死神殿。私は伝えるべきことがあるからここにきたのだ。正直この任務が無ければ即効でポニテ殿のところへ直行して触診とかされたかったのだが」



死神「クールキャラで通してたんじゃなかったかお前?」



雷骨「話を戻す。死神殿、貴殿は釈放だ」










死神「…………………」



雷骨「どうした? 釈放されるのだぞ?」



看守長「この骸亜の牢獄から出る方法は二つある。ひとつは刑期を終えることでの釈放、そしてもうひとつは……ハイ看守君!」



看守「は、ハイッ! ……存在消滅の刑の執行のために受刑者は一時的に……はっ!」



死神「そういうことだ」



雷骨「な……」







死神「小生はこっちに帰ってきたときに無期懲役の刑を科せられてる。それが覆されるとしたら、小生を消滅させるときだけだ」



雷骨「それでは……」




看守長「では私から死神殿に正式な刑を言い渡す。貴殿は明朝に死神明王の手によって存在消滅の刑が執行される」




怖くは無いさ。でも、ひとつだけ心残りがあるかな。察しのいいお前らならわかるだろ?










明朝  37:30



看守長「さて、行こうか」



死神「いままで世話になったな」



看守2「死神さん……まだ試してないデッキたくさんあったのに……」



死神「動物課のツインテを知っているか? あいつはかなり強い、公式大型大会優勝経験のあるツワモノだ。連絡先教えといてやるから一度会ってみるといい。『あなたもデッキが光るものですか?』って言えば伝わるだろうさ」



看守「うぐっ……ひぐっ」



死神「泣いてくれるな。つい昨日あったばっかだろうが。そんなに優しいとこっちが困る。せめて笑って送り出してくれ」



看守「びやぁぁぁぁぁ!!! ふぇぇぇぇええ!!」




看守長「行くぞ。時限超越術式・母なる次元門! ここから先は受刑者しか入れぬ。明王殿が待っている、行かれよ」












死神明王「久しいな、死神」



死神「久しぶりだ。こっちの時間単位で数億年ぶりか」



死神明王「何か言い残すこと、願いはあるか?」



死神「そうだな……明王弟反乱で捕まったやつを全員復帰させてやってくれ。それ以外は………何も望まない」



死神明王「お前というやつは……相も変わらず、だな。ではいくぞ」



死神「ああ」





死神明王「いざさらば、消え逝き御霊よ。我が大鎌にて眠れ」












「おい起きろ。いつまで寝ているつもりだ」



「あ? ここ誰? 小生どこ?」



「呆けたことを……私の家、魔王城だ」





死神「ってどぉぅわぁぁぁぁぁぁ?!?!」



魔王「大きい声を出すんじゃない。ほかの部屋のものに迷惑だろうが」



死神「なんで?! 小生存在消滅させられたジャン?! 説明をぉぉ?!」



魔王「落ち着けといっている。もう夜半遅いんだぞ? 向こうでのことは知らないが、ともかくお前は戻ってきた。私にはそれでいい。十分すぎる。よく、戻ってきてくれた」



死神「お、おう……」









死神・魔王「「(気まずい……)」」



死神・魔王「「な、なぁ?(お、おい?)」」



死神・魔王「「そ、そっちからでいいぞ?!」」





……………………




魔王「で、では私からいくぞ?」



死神「お、おう…」






魔王「あの日……お前が消えたあの日から、私の心に大きな穴が開いたような感情を知った。死の喪失感とも違う、だがそれ以上につらい感情……」



死神「……………」



魔王「それから私は無気力になった。身体的には何の問題もないはずなのに、だ。胸の痛みは何をしても消えなかった。だが……こうしてお前が帰ってきたとき、その穴が少しだけ埋まったような気がしたんだ」



死神「……ッ!」



反射的に魔王を抱き寄せる死神。もう離すまいと、思い切り力を込めて。魔王は苦しそうではあるが、その表情からはあまり嫌がっている様子は見受けられなかった



魔王「し、しsssssしにがみ?!」



死神「ごめんな。待たせて、ごめんな……俺……もう、寂しい思いなんてさせないから……」












死神「俺と、ずっと一緒に居てくれないか?」








魔法使いとしてこの世に生を受けたときにも、死神として存在していたころにも流したことのない涙が、俺の目から零れ落ちていた。だが、悪くない。少しばかり胸がむずがゆいけど、むしろそれすら心地いい。





魔王「もう、いいさ。もう、穴なんて埋まったから……私でいいのなら、ずっと一緒にいさせてくれ」




死神「魔王……いや、―――」





死神が私の名を呼ぶ。




















マゲ「よかったの、二人とも」



明王「あ~~~~これだよ。リア充爆発しろ。甘酸っぱいんだよこの野郎」



マゲ「の割にはニヤニヤしてるじゃないか、わが愚弟」



明王「愚弟言うなよ姉御。がんばってんだぜ? 転生術式組み立てんのに丸5年かかったんだからな?! 深夜一人起きて地道にやってたのに! 記憶置換の術式ミスって最初からやり直しになったり! 途中起き出してきた官僚に見つかりそうになって術式ぶっ壊しちゃったり! もうしないからな!」



マゲ「無期懲役の変更はご法度だし、極秘裏だったから誰にも知られはせぬしの。よしよし、よくがんばったの、我が愚弟」



明王「最後の一言で台無しだ?!」



マゲ「転身先は魔王族としたのか。よい選択よ。さて、準備をせよ弟。ツインテとポニテと……数人だから小規模次元超越術式で十分だの……」



明王「へ? どこへ?」






マゲ「二人の新しい門出を見届けに、よ」







HAPPY END










黒月「ハッピーエンドってこのつづりでいいんだっけ?」



キャスト一同「「「「「台無しだーーーーーーーー!!!!!」」」」」



こんどこそ尾張

ハイもうやりすぎた感マックスです。ヤモリさんにも言われましたが、小生の作品は基本的に竜頭蛇尾です。


まぁ一本終わったので新しいヤツ書き始めてます。おたのしみに

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