第2章9話
次の日、早ければ今日の夜までにはネロはエルフの里まで辿り着くだろう。
なんて考えていると、カノン伯爵の従者が戦争が終わったので。
スキルを解除して欲しいと伝えられた。
「今、解除したよ。伝令ご苦労さま。」
そう言うと従者の方はお礼を言って去って行った。
俺は、それを見送り。
ヤミとエミールの居る部屋に向かった。
ノックをして入る。
「おはよう!アロウ君!」
ヤミが元気よく挨拶してくる
「どうなされたのですか?アロウ様?」
エミールは不思議そうに見てきた。
「あぁ、おはようヤミ。戦争が終わった。」
それだけを伝えた。
「そうですか……」
神妙な面持ちでエミールは呟いていた。
「ヤミ、俺は今からギルドに行く。エルフの里での件もあるからな。引き続きクロウの精神干渉を頼む。」
「うん!わかったよ!」
ヤミは元気よく返事してくれたので部屋を出た。
クロウは今、ヤミのスキルで精神干渉を受け自分の頭で考えられない状態になっている。
正気を取り戻せば危険な状態になると思ったからだ。
昨日、防衛の観点から全員この屋敷に留まって貰った。
「おう、アロウどっか行くのか?」
シルムが2階から降りてきた。
「シルムおはよう。戦争が終わったらしい。だからギルドに行って情報を貰って来ようと思ってな。」
そう説明すると。
「俺も行くぜ!」
2人で向かう事になった。
ギルドに向かうと、冒険者達が酒を飲みバカ騒ぎをしていた。
俺達2人が入ると歓声が上がった。
「『眼力』と『殲滅者』だぁ!」
うぉぉぉってな感じで。
「騒がしいぞお前ら、仕方ねぇなこれでもっと飲め馬鹿野郎共!!!」
そう言うとシルムは金貨5枚を取り出し酒場の店主に渡していた。
「良いのか?結構な金額だぞ?」
俺はそう言うと。
ガハハと笑いながらシルムが答えた。
「こんな暗い気持ちを発散しねぇとな。バカ騒ぎしねぇと初めて人を殺して精神的にやられてる奴らも居るからな。友達を失った奴も居るだろうしな。」
なるほどなぁなんて思って受付に行くと。
ミーナさんが話しかけて来た。
「アロウ君シルムさん!先程ギルドマスターよりカノン伯爵様の屋敷へと出頭命令が出ています。今回の論功行賞だと思われます。」
俺は渋い顔をしながら
「固辞しちゃだめ?めんどくさい。」
苦笑いしながらミーナさんは
「ダメですよ。ギルドが帝国に協力したアピールでもあるんですからね。」
とメッ!と人差し指を立てて言われた。
「じゃあシルムそっちに行こうか。」
俺はそう言うと。
2人で領主館に向かうのであった。
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