第1章5話
じわじわ評価増えているありがとうございます。
俺は次の日ギルドに来ていた。
ランさんに話しかけている。
「次の職業更新っていつだっけ?」
ランさんは笑顔で答える
「今月は先週終わっちゃったから来月の頭かな?アロウさんはいつから更新してないのかな?」
俺は気まずそうに
「登録したてから。そもそももう職業も使える魔術も全部違ってる」
ランさんから渇いた笑いが聞こえる
「それやばくないですか?」
「結構やばいと思う。中級魔術全部揃ったからそろそろBに上がろうと思って。」
そう言うとランさんは驚いてた。
「適性全部なんですか?」
そう、本来であれば適性があり覚えられる魔術に偏りが出てくるはずなのだが。
俺にはまだその兆候が出て来てない。
「上級も3つ覚えてますけど今の所上限無しだな。」
「ほぇー規格外だねぇ。今日は依頼は受けて行く?」
「いや、良いや。それより最近また質の悪い冒険者が新米を下心スケスケで勧誘してたぞ。ちゃんと手綱握っとけって伝えといて。」
「はぁ、最近多いんですよねぇ。Sランク冒険者は戻って来るし有能な新人が2人も入って来るしで。」
ランさんはため息と愚痴を吐いている。
「ほう、その情報詳しく。」
「余り口外しないでくださいね。まずSランク冒険者の『眼力』はSランクダンジョンで仲間を全員失ってその後1人で武者修行にでていってて戻ってきた感じです。有能な新人は剣の達人と闇魔術のエキスパートですね。それに最近は獣王国ガイアの求心力が急に失われ獣人族の方が増えたので地力はかなり上がっています。しかも殆どの人が狩猟経験者で罠や戦闘経験が豊富なんですよ。」
それを聞いた俺は。
「早めにランクを上げてさっさとしないと入ったばかりの新米や駆け出しのガキんちょ共が駆逐されるぞ?軋轢は良くない。ある程度の年齢が行っていたら最初から特殊ランクアップも視野に入れた方が良いとギルドマスターに伝えた方が良い。どうせろくな事にならん。巻き込まれるのはごめんだ。」
ランさんは一瞬にポカンとしていたが。
すぐに笑顔になり
「マスターには伝えておきます。」
「情報ありがとう。んじゃ帰るわ。」
そう言うと去っていった。
ランはすぐに自分の受付を閉め
ギルドマスターの執務室へと向かった。
コンコンコン
「入れ!」
「失礼します。報告があります。」
ギルドマスターは書類から目を離さずに答える
「なんだ?」
「先程アロウ様より情報提供があり。中堅冒険者が無理矢理新人冒険者に声を掛け勧誘しているのを最近よく見かけるので。手綱をしっかり握っておけと。後は、獣人族の大規模加入により新米や駆け出しの人族の子供達がこのままだと割を食うので。戦闘能力があればとりあえずさっさとランクを上げないと。稼げなくて新人が育たなくなるぞとの事でした。」
ギルドマスターは。
目が点になりながらランの方を見ていた。
「それをアロウが言ったのか?あの悪鬼羅刹が?」
「これは建前だと思いますよ?本音はCランク冒険者以上に課さられる<マナー>が手っ取り早く面倒臭いだけかと。」
ギルドマスターは苦笑いを浮かべながら
「確かに。そう考えると物凄く合理的な考えだな。あいつが改心したのかと思ってびっくりしたぞ。それであいつはそれを報告しに来たのか?」
「いえ、本題は職業更新の日程確認だった模様です。」
「ほう、あいつ遂に上に上がる気か。まぁ、それは楽しみだな。報告助かったありがとう。」
「失礼します。」
ギルドマスターは葉巻に火を付け紫煙をくぐらせる
「今年は群雄割拠になりそうだな。それと引退者も沢山でそうだなぁ。」
しみじみとした感傷に浸るのであった。
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