第1章4話
話がようやく進み始めましたね。
俺は宿に戻り新聞を読んでいた。
気になる情報は。
・S級冒険者『眼力』舞い戻り
・ザジス王国国王崩御。後継は王太子ケイン
・ザジス王国に不審な動きあり小国との小競り合い始まる?
の3つだった。
俺に関係する事はこれ位か。現役のSランクは是非見てみたいもんだな。
しかも内容を見る限りソロだ。Sランクともなるとギルドには来ない。
何故なら魔石やドロップ品が全て莫大な価値がある為。
戻って来た時に疲弊してるだろうし、人に狙われる可能性もある為
ギルドから護衛付きの買取員が向かうのだ。
そしてザジス王国の不穏な動き。
王太子は俺が王国に居た時から余りいい噂のない王子だった。
まぁ、国王になりイケイケに領土を増やして行こうとしているのだろう。
それはラムネル帝国のここも狙われるかもしれないという事だ。
俺は新聞を閉じて収納袋から魔術書を取り出す。
「特殊個体だっただけあって。当たりを引くとはな。」
そう欲しかった。『魔力感知』の魔術書がようやく手に入ったのだ。
俺は魔術書に魔力を流しながら解析を始める。
2時間程経ち。
俺は魔力感知を覚えた。
「すっと入ってきたな?探知の魔術書を読み込んでたからか?『魔力感知』ほぇー」
俺は魔力感知を使うと頭の中に蝋燭の火がゆらゆらと燃えてるイメージが入ってきて。
それも1つひとつ大きさが違う。
「面白いな。これが感知系の魔術か。」
探知は魔力と気?と言うやつを測る物らしい。
王級は『看破』で罠発見や隠し扉に気付けるという有用な魔術らしい。
この無属性は魔力を応用して作った魔術なので支援魔術と言われている。
「感知範囲は20m前後か。良いねぇ。爺さんの所に空の魔術書持っていくか。」
俺は宿を出て商店街に向かい。
爺さんの露店の近くで『魔力感知』を使ってみた。
爺さんの魔力は感知出来なかった。
「???あれだけ魔術に精通していて明らかに高名な魔術師っぽいのに魔力を感じない?」
「爺さん、空の魔術書持ってきたぞ。」
俺は魔術書を渡す。
「ほう、今回は何の魔術だったんじゃ?」
「魔力感知だよ。爺さんの魔力感じれなかったんだけど?」
「未熟者め。魔術師が魔力ただ漏れでどうする。一流の魔術師は魔術を行使するまで魔力を分からないよう極力抑え込むのが常識じゃ。」
いや、感じれなかったって事はあんた0にしてんだろ?って思う。
この発言からわかる通りこの爺さんやはりかなりの腕前だ。
「そう言えばのぉ、孫娘がここ数年落ち込んでる様子での。儂はどうしたらええんじゃ。」
「甘い物でも食べさせれば?」
この孫娘自慢もこの3年間聞いているが未だに何歳かもわからん。
子供なのかそれなりの歳なのかも。
まぁ、女の子で甘い物嫌いな奴は少数派だろう。
「砂糖菓子は甘すぎじゃろ。」
「分かったよ。俺がとっておきの甘味教えてやるから紙と書くものをくれ」
俺はプリンの作り方と材料を書いたレシピを爺さんに渡した。
「奥さんとか、娘さんに手伝ってもらって作ればいい。そこまで難しくないからな。」
「ほう、こんな材料で作れるのか。作ってみようかの。」
「俺は探知をこれから覚えるから帰るわお礼は作ってみてお孫さんの反応次第で良いよ。」
俺は別れを告げて宿に戻った。
そう、爺さんはあの店を趣味でやってる為自分の気に食わない奴だったらあの露店の場所を妨害魔術か何かを使って隠蔽するという徹底ぶりだ。
この3年間あんな感じで孫娘さんの事を言われて前世で思い出せる範囲でああいう事を教えて反応が良かったら魔術書を貰うって事をしていた。
俺は確かにこの3年間努力をして。
中級魔術を全て覚えて上級もいくつか覚えた。
しかしスキルの方は全く変わらない。
スキルの方はぶっ壊れだから余り困っては居ないが。
火と水どちらも耐性を持ってる奴自体ほぼ居ない。
ドラゴン位だからな。
探知は気が理解出来てない為に取得出来なかった。
「参ったなぁ。魔力だよりでガンガン魔力を枯渇させて伸ばしてきたから気力というものがわからん。」
俺はメイさんから
「ご飯食べないの?」って聞かれるまで没頭してしまっていた。
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