第1章2話
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Cランクゴブリンダンジョンへと入ると。
そこにはうじゃうじゃとゴブリン達が集まっていた。
草原フィールドだ。
氾濫直前となると既にスタンピートの原因となるダンジョンボスも上がってきてるだろう。
「これもう何匹か出てってるだろう。『ファイアアロー』」
火の矢を30本程出し入口付近に陣取る為にぶっぱなした。
「グギャギャ!?」
一瞬にしてゴブリンを蹴散らしていく。
ゴブリン達は狼狽えて逃げようとするが
「ガアアアア」
上位種による一声で戦意なのか上位種への恐怖心なのか分からないがすぐに士気を持ち直した。
「おうおう、これだから繁殖の早いやつは。『グラヴィティ』」
俺は闇系統の重力魔術を放つ。
この魔術は上級だけあって、重力をかける力が調節できるのだ。固定だと魔力がわんさか食われるからだ。
この魔術を使った理由は……
ピュン、ピュン、ピュン
この様にここまで増えると矢や魔術を放つ連中から身を護るためだ。
俺は上位種のゴブリンジェネラルと多分ダンジョンボスのゴブリンキングを探すがキングは見つからない。
「うじゃうじゃ居すぎてわかんねぇよ【獄炎】」
俺は獄炎を使いながら手を横に振るう。
こうすることで塒を巻いて放たれる炎が広範囲に拡散出来る。
ある程度減った所で、俺は2本の剣を抜く。
「頼むぜ、牙炎剣、雷牙」
俺は軽く魔力を込めながら2本の剣でゴブリンやゴブリンリーダー、ゴブリンジェネラルを駆逐していく。
これは3年前にどうしても非力で剣で一刀に付す事が出来ない為、手数を増やす目的で双剣にしたのだが思いのほか扱いやすかった。
そして、特殊能力がどちらも着いてる為殲滅戦には役に立つ。
最近はスキルを使えば使う程愉悦を得る事が出来る事が分かっているが。
それを前世の俺が危険だと警告していたが最近はもう躊躇いが無くなってきてる。
そして魔術もスキルも剣を握ったままでも扱える事が分かってから更に敵を倒す力は上がった。
「『ライトニングボルト』」
俺は上級雷魔術でゴブリンジェネラルを撃ち抜いた。
「おいおいおい、もう3体目だぞ?ダンジョンボスは特殊個体じゃないだろうな?」
最近は分かってきた事がある。
ダンジョンボスが特殊個体となるのは6割以上の魔物を短時間で撃破してしまうとダンジョンが異物を排除しようと動くのだ。
しかし今回のスタンピートは明らかに最初から特殊個体が生まれている。
突然変異って奴だ。
1層の魔物を狩りまくってもダンジョンボスが出てこず上位種6体を既に倒しきった為、ゴブリン達が恐慌状態になり散らばり始めた。
後は向かってくる奴だけを倒せばいい。
俺は階層間移動の階段を見つけ飛び込んだ。
2層に降りるとまさかの状態だった。
「イママデハ、カラレルバカリダッタ。ワレラハサイジャクユエドカズのチカラデニンゲンドモカラウバイカエスノダ!」
おいおいおいアホ面構えて演説してるぞ。
「……喋れるとは初めて見たな【獄炎】」
俺は最初と同じ様に獄炎を横薙ぎにした。
バッタバタと消えてくゴブリン達、
「ア、アクマガキタゾ。ヤレー!!!」
「【零氷】楽させてもらうわゴブリンホイホイの完成。」
俺は氷の壁をハの字に作り真ん中を開けてゴブリンが来る場所を指定した。
「イケー!ヤツハヒトリダクラエ。ナブレ」
「それは俺の言葉だよ。【獄炎】」
こうなると最早虐殺だ。
我先に喋るゴブリンキングの指示に従うゴブリン達だが。
入口が狭いため縦列渋滞状態だ。
「暴虐の限りを尽くしてやる失せろ【獄炎】」
「『ファイアアロー』」
俺は50本の火の矢をキングに放つ。
奴は手下が消えるのに恐怖し、逃げようとしたからだ。
そろそろ魔力が限界だ。
爺さんに聞いたり、習ったりして。
魔力強化を重点的に3年やって来たが流石にこの数相手じゃ無理だ。
ゴブリンキングの両脚には数十本の矢が刺さっている。
「イダイークソー」
「なんだ?指揮系統の能力特化型か?」
足止め用の魔術であんなにダメージ与えられると思ってなかった。
キングの方向に俺は【獄炎】を放つ。
「オレヲマモレ」
「グギャァァ」
ゴブリン達が身を呈してキングを護る。
ついに1面に居た数百匹のゴブリン達が諦めてにげていく。
俺はその隙を見逃さず雷牙でゴブリンキングの首を跳ね飛ばした。
するとダンジョンコアが出てきたので破壊して。
目の前が光るとそこにあったのは大量の魔石とドロップ品が結構な量積まれていた。
俺はドロップ品と魔石を収納袋の中に入れた。
これは俺が金を貯めて買った高級品だ。
全てのダンジョン資源を入れて帰る事にした。
「ボランティアだから実績にも報酬もないからな〜。」
俺はまた事情聴取だと肩を落とす。
あーいやいやホントやだわー。
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