第3章20話
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俺は商店街の市場に来ていた。
理由は魔術書だ。
流石にこれからDランクダンジョンに潜るとなると中級魔術が扱えないと厳しくなるかもしれないと感じたのであった。
魔術書は中級以上になると1冊に着き1つの魔術しか書いてない。
しかも魔術書には2つ種類がある。
ダンジョン産と魔術師による魔術教本だ。
ダンジョン産は魔力を込めながら解析していくような感じで、1度覚えると文字が消えてしまう。
覚えられないと本はそのまま使えるので相性が良くなかったら返して新たな属性の魔術書にチャレンジする事が出来る。
もう1つは文字が消えた魔術書に魔術師がこんな感じでやれば覚えられますよと感覚を書いた教則本だ。
これには魔術師の主観で書かれているので。
当たり外れがある。
貴族の家では高名な魔術師や賢者といった人達の教則本が人気の上に何度も使える為。
利点はそこにあるその本がその貴族の力になるという点だ。
冒険者の場合宿暮らしが多いので基本的にダンジョン産の魔術書が人気で。
覚えられるだけ覚えようとする人も多い。
俺が今回探しているのは『魔力探知』と雷魔術か風魔術の中級だ。ボルトアローやウインドカッターが欲しい。
市場には露店があり掘り出し物が出る事もあるので。
そこを見ているのだ。
たまに安値で誰も適性のなかった?使えなかった魔術書が格安で置いてある事があるらしい。
ダンジョン産魔術書にはコーティングが施されているらしく劣化しない為店主に聞かないと何年前から適性が居ないか分からないのが厄介だった。
俺は1つの露店で足を止めた。
何故か本ばかり置いてある。
爺さんは魔術師用の杖を持って座っているが気になったのはそこでは無い。
爺さんは両脚を失っているのに1人で店をしている。かなり異質だ。
「爺さんはどうやってこの大量の本をここに持ってきたんだ?」
爺さんはいきなり杖を掴み
『フロート』
魔術を使った。
「こうじゃよ。ふぉっふぉっふぉっ」
イタズラが成功したと喜んでる様子だった。
体も本もフロートで浮かび上がらせてるのか。
「爺さんこの中で珍しい魔術書はあるか?出来ればダンジョン産が良い。宿暮らしだからな。」
うんうん唸りながら爺さんは悩む。
「無属性魔術に重力魔術色々有りすぎて悩むのぉ。」
重力魔術とは闇属性魔術の1種なのだが余りにも効果が違うので別に呼ばれる事もある。
この爺さんこれだけの魔術書を持っているだけあって中々魔術に理解が深い。
重力魔術は
中級『ヘヴィ』
上級『グラヴィティ』
王級『グラトニー』
で神級はまだ見つかってない。
しかも闇属性はこれに精神妨害魔術もあるから極めると厄介だ。
どの属性も極めれば一騎当千の戦力となる。
「よしこれでどうじゃ。グラヴィティと探知とライトニングボルトじゃ。3冊で金貨1枚でええぞ?」
「おい、爺さん全部上級じゃねぇか大特価だぞ?赤字だろこれ?」
俺は素直に何この人って思って頭大丈夫か?
と失礼極まりない発言をする。
「仕入れはタダだよ。ここにある魔術書は儂が書いた物とダンジョンで手に入れた物だからのぉ。」
つまりこの爺さんは最低でもBランク以上の腕前となる。
戦々恐々とした。
「俺は中級すらまだ覚えてないんだぞ?大丈夫なのか?」
「ふぉっふぉっ中級なんぞDかCランクダンジョンに潜ってれば全部揃うわい。今のうちに上に上がりたいなら上級を取っとけば楽になるぞい。中級は小技として使うんじゃよ?変化を好む時にの。」
この爺さん、AかSだろ?と考えを修正した。
中級魔術を小技って。
それを必殺技にしてる魔術師だっているのに。
「もし取得出来なかった時はどうする毎日ここに居るのか?」
爺さんに確認を取ると。
「毎日は居らんわい。孫と遊べんくなるだろうに。会える時は会えるじゃろ。儂は気まぐれじゃほら代金をさっさとよこして勉強しに行くのじゃ。」
俺は金貨1枚を払い、本来1冊金貨1枚する上級魔術書を同じ値段で3冊手に入れる事が出来てホクホク顔で宿に戻る事になった。
宿に戻り、
「あ、爺さんの名前聞くの忘れた~」なんて思いながら勉強を始めるのであった。
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